2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23650433
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
深田 宗一朗 大阪大学, 薬学研究科(研究院), 研究員 (20432445)
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Keywords | 骨格筋 / 加齢 / 幹細胞 |
Research Abstract |
骨格筋は優れた再生能力を有しており、それを可能としているのが骨格筋幹細胞である、筋衛星細胞である。しかし、遺伝性筋疾患等では、新しくつくられた筋細胞もすぐに壊れてしまう為に、筋衛星細胞の再生能力が疲弊するのが病態進行の一つの原因と考えられている。申請者は自身が見いだしたマウス系統間の差再生能力の差異に着目し、再生能力の優れている、C57BL/6と再生能力の劣っているDBA/2系統の筋衛星細胞の遺伝子発現解析を行った。単純な筋衛星細胞同士の比較では嗅覚受容体等,筋幹細胞の活性との関連が不明な物が多く,候補遺伝子の選定が困難だったため,比較対照となる別の細胞(筋芽細胞、骨格筋内在性間葉系前駆細胞)も準備して,解析を行った.その結果, 69個の遺伝子がC57B/6の筋芽細胞で2倍以上発現しており,そのうち60個の遺伝子は間葉系前駆細胞では発現がC57BL/6とDBA/2で違いが無かった. その中にはSerpina6, Tcstv3, Krtap1-5, Mgl2, Supt4h1, Polr2h, Tox4, Duxbl, Cbx7や17個のolfactory receptorが含まれていた.一方Rpl2やVamp5等の9個の遺伝子は筋芽細胞と間葉系前駆細胞の両方で発現低下が見られた. またDBA/2-mdxの利便性に関しては多くの研究者に周知頂いた事で,実験動物中央研究所とMTAを契約する事で、より多くの研究者に使用して頂けるように準備を行った.
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Research Products
(2 results)