2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23650479
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
原田 優美 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 技術補佐員 (80568395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芥川 正武 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (90294727)
粟飯原 睦美 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 学術研究員 (60596211)
馬渡 一諭 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (40352372)
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Keywords | 食環境 / 食生活 / 環境 / 光 |
Research Abstract |
平成24年度は、各波長の光を利用した摂食行動の解析と制御に関して、LED光源と他の光源との違いについて行動の違いの解析を行った。さらに各波長による代謝機能の解析に関して、まずマウスを用いて、光の波長制御による代謝の変化を解析した。同時に代謝に影響を与えるホルモンの変化を検討した。これにより光の波長制御による摂食量の制御法を検討した。次に、各波長による食品関連微生物の反応性の解析(病原性への影響について)に関して、UVC照射では病原性に関係するTypeIII分泌機構 や走化性に関与する遺伝子発現が増加するがUVA照射では低下傾向が認められることを確認した。そこで各波長の光による微生物の病原性関連因子の発現変化及び病原性の検討を行った。最後に発光ダイオードの制御技術の確立に関して、光照射システムの電源制御システムについて検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では光がヒトの食生活行動や食品に与える影響を明確にし、その制御基盤を確立する。そしてヒトの食生活環境の安全・快適を守り健康の維持・増進に貢献できるシステムを開発することを目標としている。この目標を達成するために、平成24年度は、各波長の光を利用した摂食行動の解析と制御(LEDに特有なのか?)、各波長による代謝機能の解析(代謝の制御)、各波長による食品関連微生物の反応性の解析(病原性への影響について)のついての解析を中心に行った。これはおおむね当初の計画通りであり、本研究全体を通しておおむね順調に進呈んしていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は大きく3つの項目に関して研究を行う。 (1)各波長による代謝機能の解析 (サーカディアンリズム(体温など)への影響)マウスなどの実験動物を用いて、光の波長制御による体温や睡眠行動などの変動の影響を検討する。(2)各波長による食品関連微生物の反応性の解析。これまでの、いかに病原性微生物を失活(死滅)させるか、病原性を低下させるかに関する結果をもとに、光照射法の最適化について検討する。本検討項目では実験補助を必要とする。(3)発光ダイオードの制御技術の確立。これまでに開発したシステムについて、総合的に検討を行う。特に使用電力と効果の関係より、最適な光照射法を検討する。さらに実験動物で得られた知見をもとに、ヒトへの解析につなげていく必要がある。この場合、徳島大学倫理委員会の指針に従い、徳島大学倫理委員会の承認を得たうえで行う。また以上より得られた結果を取りまとめ成果の発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
直接経費として合計800000円を計上する。その内訳は(1)試薬、ディスポプラスティック、電子部品等の物品費として450000円。(2)学会発表参旅費として200000円。(3)資料整理、動物の世話などの実験補助として100000円。(4)その他(通信連絡費、資料コピー代)として50000円である。 さらに間接経費として 240000円を計上する。
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