2011 Fiscal Year Research-status Report
地理学的調査法を基礎とした「地域リテラシー」の体系化
Project/Area Number |
23650583
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
藤井 正 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20165335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小玉 芳敬 鳥取大学, 地域学部, 教授 (50263455)
山下 博樹 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00314568)
筒井 一伸 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (50379616)
富樫 幸一 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (80197855)
神谷 浩夫 金沢大学, 人間科学系, 教授 (40192546)
伊藤 悟 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20176332)
豊田 哲也 徳島大学, 地域科学専攻, 准教授 (30260615)
田中 耕市 徳島大学, 地域科学専攻, 准教授 (20372716)
長澤 良太 鳥取大学, 農学部, 教授 (40314570)
佐久間 康富 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30367023)
坂本 誠 鳥取大学, 地域学部, 非常勤講師 (00535304)
矢部 拓也 徳島大学, 地域科学専攻, 准教授 (20363129)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 地域リテラシー / 地域特性 / 地理学的調査法 / 地域づくり |
Research Abstract |
まず、「地理学的調査法」に関する再検討を行い、隣接分野における「地域調査法」についても文献調査を行い「地理学的調査法」との類似点や相違点を比較検討した。また、研究分担者ごとにこれまでの個別の研究成果を、本科研のコンセプトにもとづいて整理していくため検討や調査を進めた。あわせて研究代表者や研究分担者がこれまで取り組んだり関わってきた大学の地域連携活動や行政政策への関与など「地域における応用活動」の事例もそれに沿って整理した。 その上で、2012年2月18日に行った研究会において、これまで研究代表者や研究分担者が個別に進めてきた成果の報告を行た。主な内容は以下の通りは、以下の通り。藤井:倉吉における住民と学生による地域資源の活用における地域リテラシー、小玉:砂丘の形成メカニズムと保全・活用、山下:教育研究と地域連携活動における地域リテラシーの獲得方法と重要性、筒井:地域資源活用とブランド、富樫:岐阜市におけるフィールドワークと地域活性化への展開、豊田・田中:徳島大における地域統計活用とGISの活用による地域リテラシー、長澤:地域情報のGISデータベース化による共有と活用、佐久間:まちづくりオーラルヒストリーにおける地域リテラシー、坂本:村の組織形態分析と今後の運営、矢部:大学・学生のまちなかでの活動と地方都市におけるまちづくり、伊藤:GIS教育の学習プロセスと地域リテラシー。これら報告とそれにもとづく議論を通して、地理学以外の研究分担者の視点や方法論を含め、問題意識を共有することができた。それとともに、本挑戦的萌芽科研の新たな概念「地域リテラシー」で、それらの成果を統合して研究展開する方向性とその重要性についても議論し確認・共有された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2012年2月18日に行った研究会において、これまで研究代表者や研究分担者が個別に進めてきた成果を共有することができた。それとともに、本挑戦的萌芽科研の新たな概念「地域リテラシー」で、それらの成果を統合して研究展開する方向性とその重要性についても議論し確認・共有された。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度に得られた成果を基にして,平成24年度は地域リテラシーの体系化作業を行っていく。上記の実績の中から、GISと地域統計、地域づくりなどへの展開を含めた地図類の活用方法、フィールドワークとその成果の地域づくりへの活用などからの構成で進める。そして、「地域リテラシー」の体系化と一般展開の検討により、最終的な図書の出版(本プロジェクト修了後)に向けて、意見交換し研究を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の分割分配により、夏期休暇中予定していた分担者のフィールドでのリテラシーの検討・議論等の調査出張が行えないなど当初の研究計画が遂行出来なかったため、繰越金が生じた。これらの計画は次年度に行うこととした。次年度は、上記のように次の3つの作業分担を基礎に作業を進め、「地域リテラシー」の体系化と一般展開の検討を進める。 (1)GIS と地域統計<伊藤・田中・豊田・(平井)>:GPS やGIS による地域統計・空間情報・景観資源の統合的利活用を検討する。ソーシャルアトラスや電子国土ポータルに加えて、教育や参加型の地域づくり活動のツールとしてのGPS(研究分担者の伊藤が専門)やGIS を位置づけ、その具体的利活用を検討する。 (2)地図類の利用<藤井・富樫・山下>:地理学のもっとも基本的なツールである地図をデジタルに利用する方法や、伝統的な紙媒体で景観・地域資源マネジメントなどに活かす方法、さらに住民参加を得たワークショップなどへの活用を検討する。 (3)フィールドワーク<神谷・小玉・筒井>:地図や空中写真を併用した地区力点検などのワークショップ、フィールドワークにおける地域情報収集を基礎に実際の地域づくりにかかわる地域づくりインターンシップ、自然系要素を主とする地域の構成要素を抽出し、それらから空間の履歴としての景観復元を行う方法などを検討する。また佐久間や筒井が実践してきた「まちづくりオーラルヒストリー」との融合も図りつつ、地域アイデンティティ確立の方向性を検討する。 (4)「地域」を扱う他分野・他学部分担者による検討や補完<長澤・矢部・佐久間・坂本>:具体的な地域づくりを検討素材として用い、「地域系」学部の代表者・分担者との議論を行い方法論の充実をはかるとともに、補完的に用いることができる他分野での地域調査の手法を導入する。
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Research Products
(7 results)