2012 Fiscal Year Annual Research Report
地理学的調査法を基礎とした「地域リテラシー」の体系化
Project/Area Number |
23650583
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
藤井 正 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20165335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小玉 芳敬 鳥取大学, 地域学部, 教授 (50263455)
山下 博樹 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00314568)
筒井 一伸 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (50379616)
富樫 幸一 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (80197855)
神谷 浩夫 金沢大学, 人間科学系, 教授 (40192546)
伊藤 悟 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20176332)
豊田 哲也 徳島大学, ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部(地域科学専攻), 教授 (30260615)
田中 耕市 茨城大学, 人文学部, 准教授 (20372716)
長澤 良太 鳥取大学, 農学部, 教授 (40314570)
佐久間 康富 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (30367023)
坂本 誠 鳥取大学, 地域学部, 非常勤講師 (00535304)
矢部 拓也 徳島大学, ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部(地域科学専攻), 准教授 (20363129)
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Keywords | 地域リテラシー / 地域特性 / 地理学的調査法 / 地域づくり |
Research Abstract |
本研究では,地理学的調査法を基礎に,「地域」を調査し,分析し,さらにそれらを地域づくりに活用する方法(基本技法と応用方法からなるスキーム)群を「地域リテラシー」と定義し,その体系化を図った。2012年2月18日の研究会で議論が深められた地域リテラシー概念を相互に共有したうえで,テーマに関して調査・研究を行い個別のスキームを発展させた。さらに全体としての地域リテラシーについても,体系化に向けた課題検討を行って研究の深化をはかり,以下のような体系化の方向性を見出した。 「地域リテラシー」については,その解説と技術習得をめざすもの(例えば『ジオ・パルNEO(野間晴雄ほか編著,2012,海青社)』あるいは『まちの見方・調べ方(西村幸夫ほか編,2010,朝倉書店)』など)が多く,そこでは必ずしも地域づくりに現場での活用が強調されているものではない。一方,地域づくりの事例紹介は多い(例えば『まちづくりの方法(日本建築学会編,2004,丸善)』など)が,こちらではそこでどのような方法が活かされているかが明らかではない。そこで本研究の目指す地域リテラシーの体系化においては,地域づくり・地域活動の事例から出発し,その中で活用される地域リテラシーの抽出と解説を行い,演繹的に体系化する必要があるという結論に達したため,地域リテラシー体系に関する雑誌連載の企画を提案するに至った。構成は以下の通り。①地域をめぐる学問と地域づくり,②地域をめぐる高校教育と地域づくり,③まちづくりとまちづくり感覚,④地域づくりと地域を支える実践家育成,⑤GISと土地利用管理,⑥まちづくりインターンシップと空間スケール,⑦地域づくりインターンと地域の作法,⑧地域の語りからはじまる地域づくり,⑨城下町絵図の活用,⑩まちづくりと景観,⑪地域環境の把握-ジオパーク-,⑫地域リテラシーとしての統計分析,⑬GISと地理教育。
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Research Products
(28 results)