2012 Fiscal Year Annual Research Report
深部地下圏におけるウイルスの分布と微生物個体群制御へのインパクト
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23651011
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| Research Institution | Shizuoka University |
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Principal Investigator |
加藤 憲二 静岡大学, 理学部, 教授 (70169499)
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| Keywords | ウイルス |
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| Research Abstract |
本萌芽研究では、深部地下圏地下水を対象にウイルスの存在量と分類群を特定し、ウイルスによる原核生物、とくに古細菌の個体群制御について知見を得ることを目的としている。平成24年度には、ウイルスによる原核生物の個体群制御の解明のため、北海道幌延地区の堆積層中に設置された地下坑道の深度140m（V-140）から採取した地下水を用いて、希釈と孔径3、0.2、0.02μmのフィルターを用いたサイズ分画を組み合わせた培養実験を再度行った。その結果、ウイルス減少区の比増殖速度はウイルス増加区に比べ大きかった。これは、ウイルスによる原核生物個体群制御が地下圏において行われていることを示唆している。また、無処理区に比べ原生動物除去区での比増殖速度が大きく、原生動物が原核生物個体群制御へ関与している可能性も示唆された。
透過型電子顕微鏡による観察では、深度140mより得られた地下水からウイルスの写真を撮ることに成功し、形態からCaudoviralesに属するウイルスであることが示唆された。
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