2012 Fiscal Year Annual Research Report
自己複製能をもつRNA酵素を基盤とした人工生命体モデルの創出
Project/Area Number |
23651203
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
齊藤 博英 京都大学, 白眉センター, 准教授 (20423014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 慎一郎 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50372446)
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Keywords | RNA / 合成生物学 / 人工細胞 / RNP / バイオエンジニアリング / リポソーム / 人工細胞モデル / 実験進化 |
Research Abstract |
生命の起源において、核酸などの化学物質から、進化する生命システムがいかにして誕生したのかという問題の解決は、生命科学が目指す大きな目標の一つである。本研究では、我々が独自に開発した、自己連結する能力をもつ人工RNA酵素の構造モチーフを基盤として、新しい人工細胞モデルシステムを創出することを目指す。 本年度は、RNAループ・レセプタ相互作用モチーフからなる人工細胞モデル構築の基盤技術を開発した。さらに、RNA構造体が原子間力顕微鏡および蛍光顕微鏡により確認された(野村)。また、自身の配列を連結する能力をもつ人工RNA酵素の創製に成功した(齊藤)。天然に触媒分子として働くRNA、リボザイムが発見されて以来、遺伝子と代謝(触媒)機能の両者を兼ね備える生体分子として、RNAは生命の起源研究において注目されている。特に、RNA同士の連結反応を触媒するリガーゼリボザイムの存在が生命初期の進化に非常に重要であると考えられている。このリボザイムの主構造モチーフを高濃度条件下で相互作用させることにより、シート状の構造体や閉小胞状の構造体の観察に成功した。現在より詳細な解析を進めており、RNAからなる人工細胞モデルの構築を目指している。
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Research Products
(23 results)