2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23652086
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
島袋 盛世 琉球大学, 法文学部, 准教授 (00363656)
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Keywords | 韓国 / 台湾 |
Research Abstract |
琉球諸語およびそれらの諸方言について資料の整理を終えた。諸言語間および方言間における語彙の対応を比較し、規則的変化をまとめ、奄美祖語、沖縄祖語、宮古祖語、八重山祖語、そして琉球語祖語の再建も終えた。現在琉球語祖語から下位の祖語、そしてそれぞれの祖語(奄美祖語、沖縄祖語、宮古祖語、八重山祖語)が現在の言語および方言へ変遷していく過程の分析を行っている。 アイヌ語諸方言や祖語に関する資料の収集および整理は既に終え、音韻体 系に関する資料の整理分析も終えた。 オーストロネシア語族の言語、特に台湾の土着民の言語の資料収集を終え、資料全体の分析を現在行っている状況である。ハワイ大学図書館からメールにより電子化された資料を収集した。 韓国語諸方言に関する資料国立図書館で資料の収集、またチェジュ島で方言の 調査を行った。現在資料を整理している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画と比べ、現在までの進歩状況は「やや遅れている」と判断する。その理由は以下のとおりである。1.オーストロネシア語祖語および台湾の土着民言語の祖語に関する資料が比較研究をする上でやや不足しており、補足調査する必要があるため。書籍によりあげられている語彙の数や項目などが異なり、琉球語の基礎語彙と比較する際に欠けている語彙が多数あることが分かった。これらは国立国会図書館で資料を収集する。外国の書籍などはインターライブラリーローンなどをとおして資料の収集を行う予定である。 2.奄美祖語、沖縄祖語、宮古祖語、八重山祖語から現在の言語および方言へ変遷していく過程の分析がやや遅れ気味である。多数の方言の語彙を収集しており、方言間の言語接触などの要因も考慮するため、それぞれの方言へ変化する過程の分析に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
以下のように進めて行く予定である。 1.オーストロネシア語祖語および台湾の土着民言語の祖語についての補足資料を迅速に収集し、基礎語彙リストに反映させ、琉球語祖語との比較分析をすみやかに行う。 2.現代琉球語諸語および諸方言への変遷過程をすみやかに分析し、論文にまとめる。 3.研究計画に従い研究を進め、学会誌などへ投稿をする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
旅費: 国内 130,000 物品: 消耗品 20,000 その他: 15,721
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Research Products
(2 results)