2013 Fiscal Year Annual Research Report
海外長期研修経験を有した高校教員の英語教育指導法改善への寄与に関する実証的研究
Project/Area Number |
23652132
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
岡崎 浩幸 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (20436801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 幹雄 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (70353381)
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Keywords | 海外長期研修 / 中高英語教員 / 研修成果還元 / 授業改善 |
Research Abstract |
23,24年度の研究成果として、海外長期研修派遣者のほとんどの英語教師は自分が得た知識や指導法を現場に還元する意欲や使命感を持って帰国したが、「成果と現場とのギャップ」「研修への理解者不足」「還元機会の欠如」の原因で十分に還元できなかったことが明らかとなった。今後還元をスムーズに実施するには「帰国後のサポート体制・環境」と「英語教員への還元機会」の整備が不可欠である。 最終年度(25年度)の研究では、長期研修派遣者を現場に埋もれさせるのでなく、長期研修を通して獲得した、英語教師としての専門的成長や経験、知識をより効果的に還元活用する「新しいライフステージと新しい職能の創設」として、「教職人生の成長の視点をもっと強化すること」「職能制の視点から教員の本来の業務を見直すこと」「メンター制度・ミドル教員の育成など新たな職能制度を整理する時代に入ってきていること」「キャリアの複線化など新たな教員人生の仕組みを構築すること」」の提言を行った。 さらに成果発表の場としてフォーラム(26年3月22日10:00~17:30、会場:富山大学)を開催し、研究成果の発表とこれまでの国の英語教育改革政策と今後の政策についての講演、「日本人若手英語教員米国派遣事業」派遣者2名からの研修成果内容とどのように授業に還元しているかについての発表を行った。フォーラム全体を通して、以前の事業と比較して、長期研修派遣者の帰国後のサポート体制及び還元機会において改善されつつあることや派遣者の研修前後の授業をビデオで撮っておき,どの側面がどのように変化したのかを分析して研修等に活用することなどの意見が出された。フォーラムの発表・講演者は6名で、参加者は小中高教員46名であった。
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Research Products
(3 results)