• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Annual Research Report

後漢鏡芸術論―作家論による型式学の再検討

Research Project

Project/Area Number 23652174
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

岡村 秀典  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (20183246)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森下 章司  大手前大学, 総合文化学部, 准教授 (00210162)
Keywords中国 / 漢 / 鏡 / 作家 / 考古学
Research Abstract

本年度は6月に研究代表者の岡村秀典が清華大学で開催された『漢鏡文化研究』学術検討会に出席し、漢鏡の命名と編年について「漢鏡的類型与分期」と題する講演を中国語でおこなった。それは論文集『漢鏡文化研究』として清華大学から来年に出版される予定である。また、国内のコレクション鏡の調査として、7月には岡村と研究分担者の森下章司(大手前大学)、連携研究者の向井佑介(京都府立大学)の3名が東京の浦上蒼穹堂コレクションを調査し、10月には岡村が研究協力者の石谷慎(京都大学大学院生)とともに京都の藤井康行コレクションを調査した。それにより、これまで明らかになっていた淮派の「杜氏」・「石氏」のほか、画像鏡を制作した呉派の「周是(氏)」や各種の神獣鏡を創作した「張氏元公」の作鏡動向を明らかにすることができた。
その研究成果として岡村は「後漢鏡における淮派と呉派」『東方学報』京都第87冊、「名工杜氏伝―後漢鏡を変えた匠」岡内三眞編『技術と交流の考古学』同成社を発表し、森下は「華西系鏡群と五斗米道」『東方学報』京都第87冊を公表した。このほか岡村が主宰して森下が参加する京都大学人文科学研究所の「中国古鏡の研究」会において紀年鏡銘の集成と訳注の作成をおこない、「漢三国西晋紀年鏡銘集釈」『東方学報』京都第87冊を公刊した。この成果をもとに漢末・呉代の神獣鏡について分析した結果、「張氏元公」ら呉派のほかに重列式神獣鏡を制作する「示氏」、陰陽五行と術数論にもとづく紀年月日を銘文に記した会稽派が出現したことが明らかになった。それについては岡村「漢三国代の紀年鏡―作鏡者からみた神獣鏡の系譜」として『東方学報』京都第88冊として発表する予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] 名工杜氏伝―後漢鏡を変えた匠2013

    • Author(s)
      岡村秀典
    • Journal Title

      技術と交流の考古学

      Volume: なし Pages: 42-53

  • [Journal Article] 漢王朝と倭2013

    • Author(s)
      岡村秀典
    • Journal Title

      弥生時代政治社会構造論

      Volume: なし Pages: 7-19

  • [Journal Article] 後漢鏡における淮派と呉派2012

    • Author(s)
      岡村秀典
    • Journal Title

      東方学報

      Volume: 第87冊 Pages: 528-488

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 華西系鏡群と五斗米道2012

    • Author(s)
      森下章司
    • Journal Title

      東方学報

      Volume: 第87冊 Pages: 486-450

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi