2011 Fiscal Year Research-status Report
ダイバーシティと社会的排除に関する比較公共政策研究
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23653075
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山内 直人 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (90243146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 佳甫 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (60325561)
西出 優子 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (60451506)
金谷 信子 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (20509062)
石田 祐 国立明石工業高等専門学校, 一般科目, 専任講師 (20455554)
田中 敬文 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50236600)
奥山 尚子 大阪大学, 社会経済研究所, 特任助教 (80617556)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 経済政策 |
Research Abstract |
本研究は、社会のダイバーシティ(多様性)が、ソーシャル・エクスクルージョン(社会的排除)をもたらすメカニズムを解明するとともに、ダイバーシティをポジティヴに評価・活用して、社会の活力維持につなげるための公共政策のあり方について、国際比較の視点を重視しつつ研究することを目的としている。本年度は、研究実施計画に基づき既存研究を整理し、日本を含むアジア諸国・地域を中心に、各国社会のダイバーシティおよびソーシャル・エクスクルージョンの現状、構造、国内制度の関係について検討した。また、ダイバーシティおよびソーシャル・エクスクルージョンに対する考え方や取り組み状況についての情報を収集するために、アジア諸国・地域を中心に調査を行った。 これらの研究成果により、社会のダイバーシティがソーシャル・エクスクルージョンをもたらすメカニズムに関して客観的・厳密な分析の可能性が明らかになった。また、研究対象に幅広い国・地域を取り入れ、日本の特徴を浮き彫りにすることで、社会の活力維持につなげるための公共政策のあり方について一定の示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで、ソーシャル・エクスクルージョンに関する研究は、欧州を対象としたものが多かったが、本研究では、1年目の23年度に、アジア地域における多様性と社会的排除に関する研究に取り組み、一定の成果をあげることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施計画に基づき、平成24年度は南北アメリカ地域を、平成25年度は中東欧を中心にヨーロッパを調査対象とし、文献調査、国別データベース作成、海外現地調査、定量指標の作成と解析、経済社会パフォーマンスとの関連分析を行う。最終年度においては文献調査、現地調査によって得られた研究成果と定量分析の結果をとりまとめた報告書を作成公表し、学会発表を行う予定である
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は、下記のとおり使用予定である。・本研究に関する文献調査およびデータベースを作成するための人件費:30万・南北アメリカ地域における現地調査の渡航費用:30万・定量指標の作成と解析に使用するためのソフト等の物品費:5万・その他:5万
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Research Products
(37 results)