2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23653165
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare Junior College |
Principal Investigator |
千葉 千恵美 高崎健康福祉大学短期大学部, 児童福祉学科, 教授 (00352550)
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
平成24年度の研究目的は、全国保育所(園)の国際結婚の子どもと親に関する調査(子どもの利用している数、親への支援、困難な問題等)を知ることや専科的に行っている国内の国際結婚の子育て支援を行なっている保育所(園)の実態調査を行うことである。 研究実施計画として、全国23680か所の保育所(園)から無作為抽出(法系統抽出法)を用い、2368か所の保育所(園)を抽出した。抽出した保育所(園)に勤務している保育士(1保育所(園)1枚を送付)、国際結婚の子どもとその親に関するアンケート調査を行った。アンケート調査票4項目1.園の特徴 公立、私立 総園児数、2.園において、国際結婚している子どもの人数 3.子どもについての質問(①年齢、②性別、③家族構成) 4.国際結婚の子どもについて自由記述による質問 ①困っていることは何か ②どのような対応をとっているか。③国際結婚の子育て・家族支援に臨むことは何か その他 アンケートに回答していただいた方への質問 役職 有資格 性別 年齢を送付した。平成24年6月 高崎健康福祉大学疫学研究倫理委員会に提出同年7月24日高崎健康大倫第2403号許可同年8月 アンケート調査票を全国保育所(園)2368か所に配布同年9月~11月(3か月間回収期間)同年12月 1012か所より回収修了 平成25年1月~現在アンケート調査票を分析 (東京都、神奈川県に関しては修了) 岩手県、宮城県、福島県では東日本大震災の影響を受けた保育所(園)が多く、所在所不明、移転、閉園等の返却されてくる状況が伺われた。また東京都江東区保育所(園)からのアンケート調査では、国際結婚の親子の受け入れが多いのと同様に福島県からの移住者を積極的に受け入れていることも調査で伺い知ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的の達成度について 平成23年度に行った群馬県内の保育所(園)等のアンケート調査においては、平成24年12月、「健康福祉研究」高崎健康福祉大学総合福祉研究所紀要第9巻第2号(2012年)に「群馬県における国際結婚児の支援の課題ー保育所(園)と幼稚園における支援の現状調査からーを記述したpp29-38。 平成24年8月から開始した全国保育所(園)2386か所へのアンケート調査においては、カッパ係数を用い分析に至り、保育士による全国保育所2368か所のうち1012か所より回収(42.7%)することができた。東京都、神奈川県においては分析はずでに修了しており、この2県におけるアンケート長さ内容については、カッパ係数による分析を基にた結果を、平成25年5月に行われる日本保育学会第66回大会、同年6月に開催される日本家族研究・家族療法学会第30回大会への研究発表を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策 現在行っている全国保育所(園)のデータ処理を行い、全国調査の研究のまとめを行うとともに3年間の研究活動の総括を行う。そして研究結果を国内外の学術研究の発表と学会誌への論文投稿を行う。今回の研究はかなり量的データーも多く、その中でも各地域における特性や生活状況、また受け入れ状況によっても対応が異なっていることが伺われるため、長さによって得られた分析結果を基に、先駆的な取り組みを行っている保育所(園)の取組の実際やまた国内で課題を抱えて困っている保育所(園)を訪問し、地域の取り組みによる調査につなげたり、保育士にむけたスーパービジョンを行うことをする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究費の使用計画では、4月から6月 アンケートデータの分析調査(解析ソフトを購入同年5月日本保育学会第66回大会、6月日本家族研究・家族療法学会第30回発表参加 同年7月から9月 先駆的取組みで実践している保育所(園)を3か所訪問(愛知県、静岡県、福岡県)同年10月 Collaborative Family Healthcare Association 同年11月から3月 論文作成 3年間の研究のまとめ報告書作成を予定している
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