2012 Fiscal Year Research-status Report
日・米・イスラエル・パレスチナにおけるウォーター・リテラシーに関する調査
Project/Area Number |
23653274
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
LANGAGER Mark 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (00338287)
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Keywords | Water Literacy / 水知識 / 水質・汚染問題 / 水欠乏 / 用水権 / 水融資 / 民族学的調査 |
Research Abstract |
本研究調査の二年目であり、アメリカ、ワシントン州のオリンピア、プルマン、スポカーン、シアトル、レドモンド;カナダの首都オタワや東京;又オンラインで:水門学者、教師、教育行政の方、政府機関の方、研究者、水利権法律専門家や、ジャーナリストとのインタビュー、学校訪問、施設見学等を行った。さらに日本にいる水活動家と会い十月に2日間にわたる国際ビデオカンファレンスによるウォーター・リテラシー・シンポジウムや二月に一日のウォーター・リテラシー・オープン・フォーラムを計画・実行した。十月のシンポジウムには水に関する知識関連の専門的な立場で、アメリカ、ワシントン州とインド、ニュー・デリー、ブンデルカンドからの講師が招かれた。オンライではイスラエル、テルアヴィヴ;パレスチナ、ベツレヘム;アメリカ、ワシントン、スポカーンやシンガポール、それに中国やフィリピンなどでの経験を持つ専門家も含めて日本から多数のスピーカーが参加し、英日・日英の通訳も提供された。二月の東京でのウォーター・リテラシー・オープン・フォーラムには約50人の教育者、学生、研究者やビジネスの方が参加した。両方のイベントで次世代が必要とする水の知識について多方面の立場から議論された。これらのイベントの一環として、「次世代に必要な水知識は何か」という点に関心のある人々のコミュニケーションツールとしてフェースブックを解説した。 この萌芽的研究を進めていく中で、水知識自体にかかわる広範囲な視点を必要とすることがわかったため、この範囲のより良い理解を得ることに付加的に注意が払われた。したがって、水リテラシー検査ツールと民族学的調査は最終年度まで延期した。結果、水不足の経験に関する調査は、ワシントン州およびアラブ首長国連邦の教育者からのフィードバックに基づいて構築され、各地において地元の教師を含む、地域の環境条件に適合されるように設計された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
地域間の水問題の範囲や、数多くの新しい参加者や地域からの研究への参加により、本調査への概念的な広がりが与えられているとともに、研究の網羅する問題が拡大している。一方、民族学調査を行うべき小学校での研究活動許可を得るのは、米国とイスラエルでは思ったよりも困難であったため、アクセスへの努力がまだ必要になる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であるので、所属研究機関での第二回国際シンポジウムを主催する。またイスラエル・パレスチナに研究出張し、引き続き民族学調査を実施する。さらに、研究成果公表としてのモノグラフも完成させたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末のアメリカ出張が3月から4月をまたいでいたために精算が遅れ、海外出張旅費の未使用が20万円強残った。こちらについては旅費精算により全額使用する見込みである。
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Research Products
(4 results)