2012 Fiscal Year Research-status Report
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23653296
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小原 友行 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80127927)
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Keywords | NIE学 / NIEカリキュラム / NIE学習材 |
Research Abstract |
本研究は,「NIE学」独自の研究方法論の解明と日本型NIE学習の理論化を図るという研究目的を実現するために,具体的には次の3点について研究を行う。第1に,日本国内の優れたNIE実践家を訪問して聞き取り調査を行い,資料の発掘・収集を行うこと。第2に,NIE先進地域といわれている北米,ヨーロッパ,北欧の諸国を訪問し,関係者へのインタビューを行うとともに,カリキュラム等を収集すること。第3に,収集した資料の分析とそれらの国際比較を行い,そのことを通して,日本型NIE独自の理論の抽出と「NIE学」の研究方法論の解明を行うこと。 そのために,平成24年度の研究では,次のような計画・方法で研究を実施した。 (1)福井市で開催されたNIE全国大会や秋田市で開催された日本NIE学会研究大会に出席し,優れたNIE実践家からの聞き取り調査を行うとともに,資料収集を行った。(2)NIE先進地である英国のロンドン市,ヨーク市のNIE関係者を訪問し,聞き取り調査を行うとともに,カリキュラム等の資料収集を行った。(3)インターネットを活用して,日本と米国・英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドのNIEレッスンプランを取り出し,国際比較を行った。(4)国際比較の分析を通して日本型NIEの特質を抽出し,日本NIE学会等の学会で研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究では,予算規模もあり,英国のみの調査にとどまった。また,優れた実践家からの聞き取り調査も,西日本の教師が中心で,限られた範囲にとどまった。 しかし,日本と英語圏の諸外国との比較を通して,レッスンプランを中心に日本型NIEの質的な特質を解明することはできた。また,優れたNIE実践家からの聞き取り調査によって,日本型NIEの実践研究の方法論を解明することもできた。 その点では,本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策としては,次の3点を重視していきたい。 (1)英語圏以外の諸国の新聞協会や個別の新聞社の教員ネットワークと連携しながら,諸外国のNIEの実態と課題,ユニークな研究方法論などを明らかにしていく。 (2)日本の優れたNIE実践家からの聞き取り調査においては,実践の背後にある自身のNIE理論をどのように構築したのかを中心に解明していく。 (3)このような国際比較や実践家分析を通して,日本独自のNIEに関する研究方法論を明らかにしていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究は,平成24年度の研究成果を踏まえ,次のような計画・方法で実施し研究費を使用する。 (1)静岡市で開催されるNIE全国大会および名古屋市で開催される日本NIE学会研究大会に出席し,優れたNIE実践家からの聞き取り調査を継続実施するとともに,資料収集を行う。そのための国内旅費として研究費を使用する。(2)NIE先進地である英語圏でないヨーロッパ(特にフランスとフィンランド)の関係者を訪問し,聞き取り調査を行うとともに,カリキュラム等の資料収集を行う。そのための外国出張旅費として研究費を使用する。(3)実地調査によって収集できたNIE関係資料を,目標,カリキュラム・単元,学習方法の観点から整理し,データーベース化する。そのための消耗品代として研究費を使用する。(4)日本と諸外国のNIEに関する国際比較を行う。研究費の支出なし。(5)平成25年度の研究成果をまとめると同時に,3年間の研究成果をまとめ,研究成果報告書を作成する。そのための報告書作成費として研究費を使用する。
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Research Products
(4 results)