2012 Fiscal Year Annual Research Report
南米ボリビア国の障害児教育における教師教育モデルの構築と展開
Project/Area Number |
23653314
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安藤 隆男 筑波大学, 人間系, 教授 (20251861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 清彦 筑波大学, 理療科教員養成施設, 特命教授 (50251004)
藤原 義博 筑波大学, 人間系, 教授 (10173501)
長崎 勤 筑波大学, 人間系, 教授 (80172518)
左藤 敦子 筑波大学, 人間系, 助教 (90503699)
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Keywords | 教師教育モデル / 特別支援教育 / ボリビア国 |
Research Abstract |
本研究は、ボリビア国における特別支援教育の教師教育モデルを構築し、アクションプログラムの策定とこれに基づく展開を行うことを目的とした。実施期間を2年間とし、一年次では、①ボリビア国の障害児教育における教師教育の現状分析と並行して、②筑波大学特別支援教育研究センター(以下、センターとする)で実施してきた現職教員研修プログラムの再評価を行い、教師教育モデルの構築と展開を行う。二年次では、③本邦及びボリビア国において展開したプログラムの評価と検証を行い、④その成果をもとに教師教育モデルを再構成する。本研究は、筑波大学における学術研究機能を有するセンターと実践研究の機能を有する附属特別支援学校を活用した教師教育モデルの構築と展開を行うものである。 一年次(平成23年度)はJICAを通じて受け入れた、ボリビア国における視覚障害及び聴覚障害の教員養成機関等の教員を対象に、これまでセンターが培ってきた現職教員研修プログラムに基づいた本邦研修を実施するとともに、帰国後のボリビア国におけるアクションプログラムのフォローアップを行った。本邦研修及びボリビア国でのフォローアップ研修の知見、研修者による評価を得て、二年次の教師教育養成プログラムにフィードバックした。二年次(平成24年度)は、附属知的障害特別支援学校及び肢体不自由特別支援学校の協力の下、修正した研修プログラムを導入、実践した。2年間の取り組みを通じて、学校経営・制度・教育課程等の基礎的な知識の教授の場としての養成機関のみならず、授業におけるデザイン・実践・評価を一体的に具現し、検証する場としての附属学校等の存在が注目された。研究及び実践の資源が制限される途上国において、研究機能と実践機能との密な往還を想定した機関の整備がきわめて重要となることが示唆された。
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Research Products
(5 results)