2011 Fiscal Year Research-status Report
チタンサブハライド混合溶融塩からのチタンの電解採取法の基礎的研究
Project/Area Number |
23656481
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
不破 章雄 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60139508)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | チタン / 電解採取法 / 四塩化チタン / 新製錬法 / 溶融塩 / チタンサブハライド |
Research Abstract |
研究初年度(平成23年度)は、実験設備の製作を行った。概要は下記の通りである。(a)供給設備:電子天秤にTiCl4用の50ml三角フラスコを乗せる。三角フラスコには、バイトンチューブを通したもので栓をする。バイトンチューブは、ペリスタポンプ(ATTO製SJ-1211)、またはローラーポンプ(Master Flex製モーター、ポンプヘッド)に繋げ、さらにバイトン栓に穴を空けたものに通し、深型シャーレに繋げている。深型シャーレには、アルゴンガスを流せるようになっており、また電気炉への供給管が繋がっている。TiCl4を気化させ供給するため、深型シャーレ、供給管にはヒーターをつけている。(b)加熱設備:電気炉内にレンガを置き、その上にNi製るつぼ(ID:160, OD:166, h:180)を置いている。また、不活性雰囲気を保つため、アルゴンガスが流れるようになっており、アスピレーターで排気できるようになっている。熱電対で炉内の温度が把握する。電気炉用ヒーターとして、カンタル社製フィブロタルモジュールヒーター(ID:250, OD450:, h:250)を4つ使っている。ヒーターは上下に分けており、電気炉用電源で、別々にコントロールできる。(c)排気設備:排気設備は、空の500ml広口ビンと10%NaOH溶液が入った広口ビンでできている。炉内から吸引された気体は、まず逆流対策用の空のビンに入る。次に、10%NaOH溶液が入ったビンに入る。ここでは、塩素を除去するためである。(d)電解設備:電解用電源として、松定プレシジョン製電源PRK30-53を用いた。パソコンと接続しており、外部コントロールしている。アノード電極としてグラファイトと用い、カソード電極として半円筒型チタン板を用いた。各電極にステンレス棒を付け、直流電源と接続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(理由)本年度、実験設備の考案・製作が目的であり、それは十分達成されたと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の推進方策)今後は、適時、実験を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(次年度の研究費の使用計画)実験を行うにあったって、消耗する設備・用品があると考えられ、研究費はそれらの購入に当てる予定である。
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