2012 Fiscal Year Annual Research Report
環境適応の結果としての体組成多型:大規模無作為標本15年後の追跡研究
Project/Area Number |
23657176
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
甲田 勝康 近畿大学, 医学部, 准教授 (60273182)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
|
Keywords | 体組成 / 多型 / 環境適応 / 疫学研究 |
Research Abstract |
肥満や痩せの詳細な評価には、二重エネルギーX線吸収法(DXA法)による正確な体組成(骨量、脂肪量、除脂肪軟部組織量)の測定が必須である。しかし、DXA法による体組成のデータについては、我が国の母集団を代表としたものはない。 本研究課題では、我が国の成人母集団の代表性のある、大規模無作為抽出標本調査Japanese Population-based Osteoporosis study (JPOS Study)の15年後の追跡調査対象者の体組成をDXA法によって測定し、その基準値やバリエーションと、それにかかわる様々な因子との関連について検討した。 平成24年度は、平成23年に調査を行った香川、新潟、北海道の2市1町に加えて、福島県の1町で調査を行った。本研究課題での体組成測定者は合計1,072人であり、解析に用いた。本調査は近畿大学医学部倫理委員会の承認のもとに行われた。 年齢階級別の体脂肪量と除脂肪量についてみると、いずれも60歳代までは年齢による差はあまり見られないが、80歳代では減少していた。腰椎や大腿骨近位部の骨密度との関係をみると、閉経後年数が10年未満では体脂肪量が少ないほど骨密度値が高く、閉経後10年以上では体脂肪量が多いほど骨密度値が高かった。体脂肪分布パターンについてみると、体脂肪分布パターンは、体脂肪量とは独立して、血圧と関連することが示唆された。さらに、体脂肪分布パターンは、体脂肪量とは独立して、血清脂質、空腹時血糖、HbA1c、PWVと関連することが示された。
|
-
-
[Presentation] 閉経女性における体組成と骨密度の関連-JPOS Study 15年次調査による閉経後年数別検討2012
Author(s)
玉置淳子,伊木雅之,冬梅,由良晶子,甲田勝康,藤田裕規,佐藤裕保,梶田悦子,中谷芳美,鏡森定信,香川芳子,米島秀夫
Organizer
第71回日本公衆衛生学会総会
Place of Presentation
山口県山口市
Year and Date
20121024-25