2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23659054
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
南川 典昭 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40209820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 孝司 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00184656)
山崎 尚志 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (20271083)
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Keywords | 核酸医薬 / U1 snRNA / 4'-チオ核酸 / 化学修飾核酸 |
Research Abstract |
平成23年度、ハイブリッド型化学修飾核酸(2'-OMOE-4'-チオRNAならびに2'-F-4'-チオRNA)を合成し、U1 snRNAのリクルート能を、まずU1i機構による遺伝子発現抑制効果を測定することで評価した。その結果、2'-F-4'-チオRNAは、濃度依存的にルシフェラーゼの発現を抑制することを明らかにした。 平成24年度は、まず上述の遺伝子発現抑制効果が、U1i活性によるものかを確認する目的で、pre-mRNA結合配列とU1snRNA結合配列に分割した配列を合成し、活性の評価を行った。その結果、両者は全く活性を示さず、これにより高い二本鎖形成能を持つ2'-F-4'-チオRNAが、U1 snRNAをmRNA上の任意の位置にリクルートすることで遺伝子発現抑制が誘起されていることを確認できた。 平成24年度は、この2'-F-4'-チオRNAをスプライシング異常の校正能を持つアダプター分子として利用するために、head-to-head型オリゴマーの合成法を検討した。その結果、5'末端にエチニル基を有するオリゴマーを用いて、1,5-ジアジドペンタンを用いてCuAAC反応を行なうことで望みとするアダブター分子を合成することに成功した。 また、pGL3-Cのコード領域にpRL-Tkのイントロン配列を導入した評価用ベクターの構築を行なった。この評価用ベクターを細胞にトランスフェクションした場合、野生型イントロン挿入配列ではスプライシングが起こったが、変異イントロン挿入配列ではスプライシング が起こらなかった。しかし変異イントロン挿入ベクターと変異型U1snRNA発現プラスミドをコトランスフェクションしスプライシングの正常化を種々検討したが望みとする現象は観察されなかった。
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Research Products
(2 results)