2013 Fiscal Year Annual Research Report
在宅において内服抗がん剤を経管投与する場合の介護者防護に関する検討
Project/Area Number |
23659276
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
天野 学 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (70595644)
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Keywords | 薬剤の投与 / 経管投与 / 抗がん薬 / 簡易懸濁法 / 介護者 / 安全性 |
Research Abstract |
今年度は、本研究を構成する「日本国内で発売されている内服抗がん剤全てを簡易懸濁法により適否判別」、「薬剤ダミーを胃ろう設置人形モデルへ投与時、液のもれおよび薬液付着に関して検討」、「懸濁調製時および廃棄時のエアロゾル発生および装備への透過性について検討」全てについて検討を行った。今年度の学術研究助成基金助成金は、主に上記の物品購入と実験協力者への謝金にあてられた。 1.「日本国内で発売されている内服抗がん剤全てを簡易懸濁法により適否判別」においては、当初105品目の検討を行う予定であった。しかし、その後販売品目の追加に加え、販売品目の中止が重なり、検討すべき品目数の変更を余儀なくされた。このような状況であったが、本年度は昨年度までに購入した品目のみを使用したため、本項目について学術研究助成基金助成金は使用しなかった。本年度までの成果としては、簡易懸濁法における適否不明な抗がん剤122品目中92品目を検討し、8品目が不適であることが判明した。 2.「薬剤ダミーを胃ろう設置人形モデルへ投与時、液のもれおよび薬液付着に関して検討」においては、実験が終了した。本年度学術研究助成基金助成金は、試薬と実験のための消耗品の購入および人件費に充てられた。抗がん剤に見立てた墨汁を被験者(45-54歳、75-84歳)に投与してもらったが、年代による差はなかった。 3.「懸濁調製時および廃棄時のエアロゾル発生および装備への透過性について検討」においては、実験を開始することができた。学術研究助成基金助成金は、研究を行うための実験器具と試薬および消耗品の購入に充てられた。本検討は、期間内に終了することができなかった。しかしながら、現在も検討は継続している。
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Research Products
(3 results)