2012 Fiscal Year Annual Research Report
次世代型メラノーマ経鼻噴霧ワクチンベクターによる遺伝子免疫療法
Project/Area Number |
23659549
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
河野 光雄 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00234097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 恵一 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70314135)
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Keywords | PIV2 / メラノーマ / 遺伝子免疫療法 / 腫瘍免疫 / 免疫活性化 / 細胞性免疫 / 液性免疫 / 生体制御 |
Research Abstract |
当初の計画において、メラノーマ腫瘍特異抗原であるTRP2およびTh1誘導アジュバント活性をもつAg85B遺伝子の同時搭載型PIV2ベクターの構築を予定していたが、昨年度に得られた導入位置による遺伝子発現量の有効性を考慮し、2遺伝子搭載型ではなく、2種混合経鼻噴霧型ワクチンへの転換を計った。 実際には、C57BL/6マウスにB16-F10細胞(3x10^6個/匹)を静注し作製した肺転移メラノーマ様モデルマウスに、A群:PIV2ΔM/Ag85B[4x10^6(TCID50)]、B群:PIV2ΔM/TRP2 (1x10^5)、C群:PIV2ΔM/Ag85B(2x10^6)およびPIV2ΔM/TRP2 (5x10^4)、D群:PBS(ワクチンなし)、E群:PIV2/ΔM(4x10^6)を腫瘍移植0、7、14日後にそれぞれ経鼻投与し、22日目に肺転移抑制効果を解析した。 各群でのメラノーマの肺転移率は、A群:67%、B群:75%、C群:50%、D群:67%、E群:33%で、予想に反しコントロールとして接種したPIV2ΔMのみの経鼻投与が最大の転移抑制効果を示した。これらの機序解明のために、マウスの肺でのサイトカインプロファイルを作製した。ワクチン非投与群(D)においては、転移の有無にかかわらずIL-17の発現が強く抑制された。一方、ワクチン投群では、転移抑制に相関してIL-17の強発現がみられた。特に、2種同時投与群(C)において顕著であった。同様にTh17系ケモカインCCL20についても同様の結果が得られ、最大の転移抑制効果を示したE群で顕著であった。一方、同系のCCL2の発現に関しては、転移抑制と逆相関がみられた。これらの事象は、PIV2ΔM、PIV2ΔM/Ag85B ならびにPIV2ΔM/TRP2のTh17系誘導能を示唆し、メラノーマの肺転移抑制における有効性が認められた。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Legume lectins inhibit human parainfluenza virus type 2 infection by interfering with the entry.2012
Author(s)
Uematsu J, Koyama A, Takano S, Ura Y, Tanemura M, Kihira S, Yamamoto H, Kawano M, Tsurudome M, O'Brien M, Komada H.
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Journal Title
Viruses
Volume: 4
Pages: 1104-1115
DOI
Peer Reviewed
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