2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23659760
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岸本 大輝 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 非常勤講師 (40398003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正幸 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (50325255)
山口 邦久 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (90464346)
木村 和哲 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00423848)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 食塩過剰摂取 / 勃起不全 / MR / 食塩感受性 |
Research Abstract |
平成23年度の実験計画に従って実験を進めた。勃起不全(ED)評価として海綿体内圧測定を行うこととしたため、既にラット海綿体内圧測定のシステムを構築している名古屋市立大学大学院臨床薬剤学分野と共同研究を行うことにした。6週齢の食塩感受性雄ダールラット24匹を使用した。A群:正常食塩食を与える群、B群:高食塩食を与える群、C群:高食塩食+Amlodipine投与群、D群:高食塩食+Eplerenone投与群、の4群を作成。B・C・D群に4.0%高食塩食を与えた。C群にはAmlodipineを4mg/kg/dayで投与、D群にはEplerenoneを50mg/kg/dayで投与した。16週齢で海綿体内圧測定を行ったが全ての群で内圧低下を認めなかった。即ちEDの発症が確認されなかった。また組織学的に陰茎海綿体の評価も行ったが、海綿体平滑筋量やeNOSの発現に差を認めなかった。B群では高血圧が発症しており、ある程度の食塩負荷が加えられたと思われた。循環器領域の食塩負荷実験では高食塩食に8.0%が使用されることが多く、食塩負荷の不足が考えられた。そこで8.0%高食塩食を投与してED発症の有無を確認するパイロット試験を行った。結果、12週齢で海綿体内圧低下を認めED発症が確認された。しかし8.0%高食塩食では以下の問題が生じた。(1)陰茎以外の臓器障害が強く死亡例も少なくなかったこと多臓器に障害が生じて健康状態が悪化すればEDを発症することは不思議ではなく、これでは食塩負荷が直接EDを起こしたとは言えない。(2)高血圧の程度が強く血圧コントロールが困難であること実験計画C群の食塩負荷を行いながら血圧コントロールを行う群の作成が困難。そこで現在、本試験に適した高食塩食濃度の検討を行っている。具体的には6.0%高食塩食を投与して血圧変化やED発症の有無を確認するパイロット試験が進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本試験を行うのに最適と思われる高食塩食濃度の検討が必要となり計画はやや遅れている。適切な高食塩食の濃度が設定できれば本試験が開始でき遅れは取り戻せると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
本試験を行うのに最適と思われる高食塩食濃度が定まれば、高食塩食の濃度のみを変更して平成23年度に行った同様の試験を再度実行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
食塩感受性雄ダールラットの使用数も平成23年度と同数を予定している。その他、飼料・標本作製・試薬等に使用予定である。
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Research Products
(3 results)