2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23659897
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松香 芳三 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90243477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00225195)
松尾 龍二 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30157268)
山本 由弥子 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20403496)
小熊 惠二 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00002262)
熊田 愛 岡山大学, 大学病院, 医員 (40610895)
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Keywords | ボツリヌス毒素 / 神経細胞 / 活性 / 長寿命化 / トレハロース / 海馬 / 三叉神経 |
Research Abstract |
歯科補綴臨床は口腔機能を回復することが治療目標であり、そのために我々は日々の診療を行っている。口腔機能回復には形態的、機能的な再建・再生が必要であり、不幸にして下顎骨が離断された患者では骨組織再生とともに知覚・運動などの機能的な神経再生が求められる。形態的な骨組織再生は近年著しい進歩が認められるが、機能的な神経再生に関しては、今後更なる発展が必要であり、大いに期待される分野である。我々は三叉神経節細胞培養過程において、毒素成分のみを精製した精製A型ボツリヌス毒素(BoNT/A)を加えると、その寿命が延長されることを偶然発見した。そのため、本研究においてはBoNT/Aの神経細胞長寿命化の効果に関して検討する。 精製A型ボツリヌス毒素(BoNT/A)培養による神経細胞の変化 BoNT/Aが神経細胞を長寿命化・活性化するのかを観察した。ペントバルビタール麻酔下でラットから三叉神経節を摘出し、コラゲナーゼとトリプシン処理を行い、細胞を分離した。分離された神経節細胞はマトリゲル処理を行った37℃ CO2チャンバー内で培養した。また、海馬細胞は市販のものとラットから摘出したものを使用した。BoNT/A培養群においてはBoNT/Aを10MLD添加した。その後、経時的に、細胞形態の変化を観察・記録し、コントロール群と比較したところ、細胞寿命が長期化することが観察された。また、細胞から発生する樹状突起長を計測すると、BoNT/A添加群の方が長いことが理解できた。
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Research Products
(7 results)