2011 Fiscal Year Research-status Report
心を測る:不正咬合がもたらす心理的障害の脳機能イメージング
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23659964
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小野 卓史 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泰羅 雅登 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50179397)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 自己評価 / 矯正装置 / 構音 / fMRI |
Research Abstract |
矯正歯科治療においては、矯正装置装着直後に患者は発音の困難さを感じるが、一定期間経過後に改善することがアンケート等を用いた研究から明らかにされている。しかし、矯正装置装着に伴う構音時脳賦活状態の変化については未だ解明されていない。そこで我々は、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて矯正装置を装着し発音させた際の脳機能の経時的変化を解析した。個性正常咬合を有し構音障害を認めない健常成人6名を被験者とし、バイオスター®(ロッキーマウンテンモリタ社製)装着から1、3および7日の3時点において、装置装着/非装着の2条件下で被験音発音時のfMRIデータおよび音声データの採得、発音の困難さに関するVAS値の算出により客観的ならびに主観的評価を行った。fMRIデータについてはSPM5 (Wellcome Department of Imaging Neuroscience)を用いてBOLD信号強度を解析し、音声データは音声認識システム(東芝DME社製)により8ms毎にセグメントラベルに変換し、正しく構音された際に出現する適正ラベルの出現率(認識率)を算出した。矯正装置の装着日数が増加するにつれて、主観的な発音の困難さが減少することが認められた。また認識率は増大していく傾向にあるものの、有意な変化は認められなかった。1日目の装置装着条件での構音時には、非装着条件に比べて右側頭葉が賦活し、この活動は装着日数の経過に伴って低下する傾向が見られた。また、右側頭葉の活動は発音の困難さと正の相関を示した。矯正装置装着した状態での構音時には右側頭葉が関与することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新たな実験系の構築は修了し、データ採得を開始し解析を行っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行している実験系でのサンプル数を増やし、解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験遂行のための基本的な機材、データ解析装置、成果発表のための学会旅費などに使用する予定である。
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Research Products
(3 results)