2013 Fiscal Year Research-status Report
緊急被ばく医療におけるサーベイメータアラーム音と防護服の改良に関する研究
Project/Area Number |
23659994
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
西沢 義子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (60113825)
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Keywords | 放射線防護服 / GMサーベイメーター / 改良 / デザイン |
Research Abstract |
1.目的:GMサーベイメータアラーム音と放射線防護服の改良に関する基礎資料を得る。 2.対象:A大学の教員で、緊急被ばく医療教育を担当している専門家20名。 3.方法:対象者5~6名で1グループを編成し、インタビューガイドを基に半構成的面接調査を実施し、インタビュー内容は対象者の同意を得てICレコーダーで録音した。インタビュー内容は①防護服、ゴム手袋等の改良点、②GMサーベイメータアラーム音の改良点とした。また、被検査者が子どもの場合についても意見を求めた。 4.結果:①防護服、手袋等の改良:全体では防護服41コード、手袋47コード、タイベックスーツ7コード、アンダーウエア6コード、養生テープ5コード、子どもを対象とする時の改善点は34コードであった。防護服に関するカテゴリーは、「通気性」、「活動性」、「暑さ」等9カテゴリーが抽出された。手袋に関しては「他の方法」、「手袋自体の改良」、「着脱方法の工夫」等の5カテゴリーであった。被検査者が子どもの場合には「模様の工夫」、「色の工夫」等の5カテゴリーが抽出された。 ②GMサーベイメータの改良:a.大人用:「消音と作業効率の両立」、「音に工夫」、「リスク認知へ活用できる」、「現状維持」、「軽量化」、「新規機器の開発」、「データの一元管理」の7カテゴリーが導かれた。b.子ども用:「音の工夫」、「機器のデザイン」、「音を変えるデメリット」、「対象に合わせた検査精度」、「機器が異常なしを伝える」、「検査前の説明の充実」、「大人への配慮が子どもへの配慮となる」の7カテゴリが導かれた。 5.考察:上記結果を踏まえ、放射線レベル・作業環境に応じた防護服等のデザイン等を工夫すること、サーベイメータに関しては検査者のニーズも把握した上で、子どもには不安を与えないようにキャラクター等を用いた工夫が必要である。アラーム音に関してはさらなる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
放射線防護服、GMサーベイメータの外観を改良するための基礎資料が得られた。しかし、GMサーベイメータアラーム音の分析が不十分であったため、音に対する緊張や不安を軽減するための提案ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
不安や緊張感を与えないためのGMサーベイメータアラーム音を改良するための基礎資料を得る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は放射線防護服とGMサーベイメータ並びにアラーム音の改良、成果発表を予定していた。しかし、平成24年度のGMサーベイメータアラーム音の分析が不十分であったため、計画を変更し防護服とGMサーベイメータのデザインのみを提案することとした。そのため、未使用額が生じた。 GMサーベイメータアラーム音の提示方法を検討することとし、そのための分析ならびに成果発表に充てる。
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Research Products
(7 results)