2011 Fiscal Year Research-status Report
医療者自身のホリスティックヘルスを促す養生法の効果
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23659997
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小板橋 喜久代 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (80100600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩永 喜久子 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (40346937)
柳 奈津子 群馬大学, 保健学研究科, 講師 (00292615)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 医療職 / ホリスティックヘルス / ワークショップ / 養生法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、人々の健康回復とそのケアに関わる医療職自身が、自らの健康生成力を高め、セルフコントロール力を強化しホリスティックヘルスの促進者としての自己変容を促すことを目的にした体験的な学び直し講座を開設しその効果を検証することである。本年度は、これまでの自主講座の内容を洗い出しパイロットスタディーで得られた情報を分析し、問題点の洗い出し、学び直しのための内容を精選し養生法講座の概要とカリキュラムを確定した。講座は、協力施設の看護部の後援のもとに開催し運営するシステムである。ワークは大きく3領域に分かれ、体感するワーク「医療気功」、セルフヘルプを促すワーク「リラクセーション法」、サムシンググレートとの対話ワーク「瞑想法」である。これらを養生法の柱として定期的に体験講座を開催することとし、毎週1回90分のワークショップを行う計画を立てた。協力施設において看護職を対象に参加者募集し10月からワークショップを開始した。応募者が5名と少なく、勤務の都合などでワークショップへの参加率にもばらつきがあり、継続的な養生法の実践を推進することの難しさが挙げられた。 24年3月現在まで定期的なワークショップを開始し続けており、継続することができた参加者の評価は良好である。体験に対する内省報告では、40代以降は生理的に代謝機能の低下が起こりやすい状況にあるが、逆にゆったりとしたい医療(保健)気功の動作により機能活性化が感じられる、全身の柔軟性の高まり感がある、瞑想法やリラクセーション法では精神的ゆとりとストレス認知の寛容さを得られる、などが報告された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進捗状況がやや遅れている。(理由)講座への参加者の募集において、予定した人数を集められなかったこと、参加者の継続性を保つ工夫が十分に取れなかったこと、あるいは養生法の実践が生活パターンとして定着していくまでの期間の十分なフォローができなかったことが計画の進捗に影響した。しかし、継続できた者からは、自発的な行動変容の評価がみられており計画を推進する意義は確認できたといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の計画を進める上で、養生法の指導方法と講師の選定および講座開設の計画がスムーズに進まなかったことにより、受講生の募集が遅れ、数名の参加者によるパイロットスタディーで終わった。基本的な計画変更は必要ないが、再度の参加者募集と継続的支援方法、参加しやすい時間帯の調整を進める。参加者の意欲を高めるためにポートフォリオによる評価や、達成度の評価について検討し直し、医療職自身のホリスティックヘルスの推進の必要性と有効性について成果を出していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
23年度のパイロットスタディーの結果を評価し公表するとともに、養生法の実践指導のための講座の参加者を再募集しなおす。研究費は学会参加費と共に、講座開設のための資料作成費、講師謝金費、および事務消耗品費、講座運営費にあてる。養生法の実際について、他の医療施設や健康講座などの視察見学のための旅費、成果について学会発表の経費、その他として使用する。
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