2014 Fiscal Year Annual Research Report
医療者自身のホリスティックヘルスを促す養生法の効果
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23659997
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
小板橋 喜久代 京都橘大学, 看護学部, 教授 (80100600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩永 喜久子 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (40346937)
柳 奈津子 群馬大学, 保健学研究科, 講師 (00292615)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ホリスティックヘルス / ボディーワーク(気功) / ホリスティックアロマ / 身体的精神的リラックス / 健康生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護職自身が、自らの資質を高めることによって、臨床看護におけるケアの質を高めることに寄与する、との前提のもとに、自分自身の健康生成力を高める取組を実施してもらい、その効果を評価することである。24.25年度に、A大学病院看護部に所属する現役の看護師を対象(性別・年齢制限なし)に、ホリスティックヘルスを促す健康生成実践講座を企画した。課題①ボディーワークは、身体面・精神面、スピリチュアルな意識の拡張と環境とのつながりを広げる働きかけを目指して保健気功(八段錦・知能功)を実施した。課題②ホリスティックアロマでは、アロマオイルの取り扱いとセルフマッサージを実施した。26年度は、2つの講座の参加者から得られたデータをもとに、その効果について分析した。18か月に渡って延べ57回開催した課題①の参加者は30名であった。実施前後に血圧、脈拍が有意に低下し安定した。リラックス尺度(RE尺度)の上昇によるリラックス感の高まり、精神的健康パターン診断検査(MHP-1)では、ストレス度の低下とともに生きがい度の低下がみられた。内省報告では、初めの1ヶ月は、仕事や人間関係の苦痛についての記述が見られたが、2ヶ月目以降は「多少疲労感があるも、楽しく気持ち良くできた」などの記述に変わった。さらに「自分の心身の状態に注意するようになった」「気持ちがおおらかになった」などの記述があり、健康生成への意識の高まりがみられた。課題②への参加者は述べ18名であった。アロマオイルに親しむための精油の調合とそのオイルを使ったセルフマッサージ・他者から受けるマッサージの体験をした。「癒される感覚」「豊かな時間の享受」「疲れていても楽しい」などの報告が聞かれた。この講座を通して、自分への気づきの感覚と、健康生成への意識が高まる可能性があると評価した。同一施設内で実施することの良否、指導者確保が課題である。
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Research Products
(1 results)