2012 Fiscal Year Research-status Report
高齢者ニーズと根拠に基づく参加型「ロコモ」対策体操の創生
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23660050
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Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
中野 厚子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 助教 (80550251)
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Keywords | ロコモ予防対策 |
Research Abstract |
計画立案時に研究対象と考えていた協力者が対象者として適切でないことが判明した。その結果、対象者選択に時間がかかった。研究課題の対象年代層が広いため一部の集団、組織に協力を依頼することは、検討の結果取りやめることとなった。また、研究テーマのロコモティブシンドローム(略称「ロコモ」)が平成25年「健康日本21」で「メタボ」に代わり普及されることになった。研究協力者を募集するためには、まだ、広く知られていない「ロコモ」を知っていただくことが重要と考えた。 また、愛知県内に日本整形外科学会が「ロコモアドバイスドクター」を「ロコモ」専門医として予防に努めている。豊橋市には、上記の専門医は存在しないが、愛知県内の「ロコモアドバイスドクター」を迎え公開講座を開催する運びとなった。当初は、2月か3月の開催予定であったが、先方及び当方の都合により平成25年6月1日に開催することとなった。 結果として、研究対象者の選定のための準備に終わってしまった1年であったが、研究対象者を「ロコモ」予防が必要な幅広い年齢層を対象に考えられるようになったことは、より、予防の目的に沿うものと考え大きな収穫であった。市内及び近郊の人々は、健康に関する意識が高く本学主催の公開講座にも多数の参加がある。研究は、地域の人々が求めているもの、地域の人々が元気になることを目標としている私にとって「ロコモ」の認知度を高めることが、研究協力者を募集することと同様に重大である。講座開催まで平成24年度の評価は計画が大幅に遅れているとしか言えないが、今後の体操作成に関する協力体制も得ることが可能となり、対象者の変更で適切な予防対策主旨に近づくことができると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初計画予定であった研究対象者選定に時間がかかった。偶然、厚労省の推進する「ロコモ」の推進の年と一緒になった。世間の関心が集まる好機であるし、地域の住民に良い情報を提供できることは、研究目標を地域の人々の必要とするもの、みんなの健康のためにできることとしている私にとって幸いであった。 また、本学で科研費等個人が公開講座を開催した前例がなく、準備に苦戦した。周りの協力を得ることも容易ではなかった。このような方法をこれからもとることができるよう先駆者として努力する。また、高齢者を研究対象者と考えていたが、昨年1年で本来の「ロコモ」の予防対策が必要な年代層を広げて考えることが可能となった。平成24年秋から体調を崩したこともこの研究の遅れとなった。体調管理を充分し、最終年の予定を確実なものとしていく。
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Strategy for Future Research Activity |
「ロコモ」予防体操の体の動きは、発表されているものも多くなってきている。そのため、すでに認められている動きを取り入れ筋活動検査等を減少して遅れを取り戻していく。 公開講座で「ロコモ」予防対策にかかわる健康状態のアンケートを実施し、骨密度やFRAX(10年間の骨折確率)の測定を実施することで参加者の「ロコモ」対策の必要性を自覚していただくことができるよう計画した。大筋としては、研究計画どおりである。 作成した体操を協力者が確実に実施できるようにすること、体操継続、普及について 定例会を5回開催する予定としている。アンケート結果もこの会の資料となると考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度から組織内での職務の配置替えがあり研究時間を調整できず遅れが出た。また、研究対象者募集方法を模索していたが決定することができなかったことで支出に至らなかった。 一般公開講座を平成24年度内に開催予定だったが、日程が合わず平成25年6月1日開催となった。昨年度分約50万円がこの公開講座で支出となる。体操実施前体力テスト等平成25年度にずれ込む形の支出となる。
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