2014 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者ニーズと根拠に基づく参加型「ロコモ」対策体操の創生
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23660050
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Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
中野 厚子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 助教 (80550251)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / 健康寿命 / 予防対策 / ご当地体操 / 参加型 / 高齢者 / 身体バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年3月に体操の効果を見るべく身体測定及び体力測定を実施した。平成26年度は、この結果について分析し、研究協力者に対して体操の効果について発表後、7月19日の第60回東海公衆衛生学会学術大会のテーマが「健康寿命の延伸をめざして~健康づくり活動の新たな展開」であったため、本研究にふさわしい発表の場として選択し、発表させていただいた。当初予定をしていた研究協力者は、一老人会であったが、実際の研究対象者は、T市近隣に居住の個々の協力者であったためか、対策体操開始は48名であったが、3ケ月個人で体操継続でき終了後の測定に参加した協力者は、24名に減少した。 身体測定の結果は、腹囲、血圧が改善された。また、筋肉量も増加した。また、体力測定では、握力、長坐体前屈、ファンクショナルリーチ、開眼片足立ち、Time up & go 、5m最大歩行速度も改善された。しかし、対応のあるt検定で解析した結果は、有意差のあったものは、総合身体バランスをみるTime up & go のみであった。データの数によるものと考えられた。 このことから、1回4分14秒の体操であっても最低週3回の実施でも平均年齢72.5±6.7歳の高齢者にとっては、ある程度継続することで身体バランス能力を向上させることがわかった。また、精神面での変化も多く、明るくなった、外出がふえた、ごろごろしていることがなくなったなどの反響があった。郷土愛の強い土地柄でご当地体操を作成したこともあり秋の市のまつりのダンス部門に参加し、好評であった。今年度も参加予定である。このように、高齢者にとって生活習慣の改善となり体操作成は、効果的であったと考える。
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Research Products
(1 results)