2014 Fiscal Year Annual Research Report
野宿生活者が主体的に健康に取り組むことを目指した看護支援
Project/Area Number |
23660115
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
白井 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (40351150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (10351149)
井上 清美 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (20511934)
島田 友子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80196485) [Withdrawn]
稲垣 絹代 名桜大学, 健康科学部, 教授 (40309646)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 野宿生活者 / ヘルスプロモーション / 主体的健康づくり / 協働的健康支援 / 社会資源活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.野宿生活者への健康支援活動の実施:1)名古屋,大阪を中心に健康相談を継続的に行った。その際,これまでの調査で明らかになった野宿生活者が実際に行っている生活や健康上での知恵や工夫を,その人の生活習慣や価値観に沿いながら提案し,健康維持や健康向上につながる行動の方法を考え合った。2)昨年度の調査で明らかになった寒さ対策としての梱包用エアークッションの活用について,広く紹介した。その結果,寒くなり始めの10月~11月上旬ごろに,利用したいという人が多いことがわかった。これは,一年を通して日常生活用品を備えおくことができない野宿生活者がおかれている状況に関係しており,冬支度が整う前の支援として有効であることが明らかになった。 2.経口補水液を使用した健康支援の試み:1)昨年度実施した経口補水液の試飲会では,半数以上の人が「よかった」という感想をもっていたことから,熱中症予防として効果的であり,野宿生活者に広く紹介できるのではないかと考えた。そこで今年度は,実際の生活の中で経口補水液を使用してもらい,その効果について検討した。2)研究協力者は7名であり,そのうち野宿生活者は3名であった(残りの4名はアパート生活)。効果として直接的に感じることはあまりなかったが,またやってみたいとの意見や,これまで飲んでいた清涼飲料水の代わりとして効果があったという意見があった。 3.研究会の実施と成果報告:1)各地の野宿生活者の状況や健康支援の方法について情報交換を行った。また,実際の支援活動を通して,効果的であった支援方法や事例について検討した。2)研究成果について学会報告(1報告)を行った。また,次年度にも3報告を予定している。
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Research Products
(4 results)