2013 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙再電離完了期z=6.6における電離度空間分布の描画と再電離光源の探究
Project/Area Number |
23684010
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
井上 昭雄 大阪産業大学, 教養部, 准教授 (30411424)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 理論天文学 / 光赤外線天文学 / 銀河形成 / 銀河進化 / 宇宙再電離 |
Research Abstract |
昨年度製作したすばる望遠鏡Hyper Sprime-Cam (HSC)用中帯域フィルターXB945の透過率性能評価試験を国立天文台先端技術センターにおいて実施した。メーカーの測定結果と仕様がすべて満たされていることを確認した。フィルターの設計方針、透過率試験結果、今後の観測計画について学会発表した。 本科研費で雇用したポスドク研究員(~7月末まで)とともに、宇宙論的数値流体力学計算による銀河形成、進化シミュレーションを実施した。計算結果の解析過程で、銀河の星質量の定義について従来あいまいであった点を指摘する論文を発表した。また、ハッブル宇宙望遠鏡で発見された赤方偏移z=7以上の最遠方銀河の観測結果をシミュレーションで再現し、観測データの裏に隠された銀河の物理的諸性質を明らかにする論文を発表した。この成果についてはフランスでの国際学会でも発表している。さらに、それら最遠方銀河からの酸素イオンの輝線をシミュレーションし、今後のALMAによる観測で酸素イオン輝線を十分に検出できること示す論文を発表した。 大規模な宇宙再電離数値シミュレーションの開発については、京コンピュータ所属の研究員も含めた打ち合わせを定期的に実施しながら進めた。現在のところ、ベースとなる天体構造形成の高解像度N体シミュレーションは終了し、再電離計算部分のテストを実施している。 12月から雇用したポスドク研究員とともに、以前の観測で赤方偏移z=3付近で発見した電離光子放射銀河についてのVLTを用いた近赤外線分光追観測結果のデータ解析を行なった。しかし、取得したデータは当初期待した感度に到達せず、科学的成果は得られなかった。 銀河からの電離光子放射を直接観測するにあたり、途中の銀河間媒質の吸収量を定量的に評価する必要がある。それに関して新しい解析的モデルを提案する論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] A Gravitational Lens Model for the Lyα Emitter LAE 221724+001716 at z = 3.1 in the SSA 22 Field2013
Author(s)
Nakahiro, Y.; Taniguchi, Y.; Inoue, A. K.; Shioya, Y.; Kajisawa, M.; Kobayashi, M. A. R.; Iwata, I.; Matsuda, Y.; Hayashino, T.; Tanaka, A. R.; Hamada, K.
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: Volume 766, Issue 2
Pages: id 122, 5pp.
DOI
Peer Reviewed
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