2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23688029
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
TRAN DANG・XUAN 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (10433096)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 気候変動 / 稲 / 塩害耐性 / 遺伝子マーカー / 育種 |
Research Abstract |
平成24年においてMOT1稲とMOT2稲から塩害耐性を示した系統「それぞれ(系統21,50,78,87番)と(系統20番)であった」を育種した。それらの系統は塩害6-12 Ds m-1の耐性が見られた。しかしながら、品質を評した結果ではMOT2に由来した系統20番しか良い品質を示さなかった。塩害耐性を強く示した系統がアミロス25%以上、淡白と脂肪酸の量が低下されたとなった。逆に、塩害3-9 Ds m-1の耐性を示した系統 (BC1F3MOT2)がアミロス21%以下、良い淡白と脂肪酸の量であることは明らかに得られた。また、開発した系統の収量は5 tons/ha以上に増加していないため、今後、稲の高収量QTLsをBC1F3MOT2に導入する予定があり、7 tons/ha収量を達成することによる、発展途上国の塩害デルタに広げることを期待する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
塩害が強く示した稲系統を育種した。しかしながら、塩害性が強くほど、稲の品質(特にアミロス%)が低下する。塩害中度があり、品質を認める系統の選抜は引き続き行う。
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Strategy for Future Research Activity |
開発したBC1F3MOT2系統は最も有望であるものがあり、収量 7 tons/ha以上できるために、今後高収量QTLsをBC1F3MOT2に導入する予定である。収量が高く、中度塩害があり、品質が認める系統が発展途上国(ベトナム、バンラデッシュ等)の塩害デルタに広げることが期待できる。
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