2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700116
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅野 泰仁 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (20361157)
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Keywords | 知識発見 / 知識体系化 / 情報検索 |
Research Abstract |
本研究では,集合知をさらなる発展段階に導くための基盤技術として,集合知の情報構造を利用してウェブから集合知を補完する手法と,得られた知識を整理して提示する手法を構築することを目指した.本研究の成果は,集合知補完知識の検索手法としては,Wikipediaに不足しているテキスト情報をウェブから取得する手法,Wikipediaに不足している画像情報、特にエンティティ間の関係を説明するものをウェブから取得する方法,Wikipediaに不足している、クラシック音楽の内容記述をウェブから取得する方法,複数のブログ上で盛り上がった話題のグラフマイニング解析による役割知識補完,画像投稿サイトのタグ補完技術を用いた、類似画像検索手法,レビューサイトの特異なレビュアーの発見および早期レビューからの将来予測手法,の提案である.補完知識の整理・提示手法としては,ウェブから取得した、エンティティ間の関係を説明するような画像をWikipediaの知識と合わせて提示する方法,画像投稿サイトのタグを用いた、類似画像ランキングの提示とユーザーフィードバックによる改善手法,歴史の補完的知識発見を目指したWikipedia上の歴史事象の体系化手法を提案した.これらの提案によって,ユーザに対して集合知上のコンテンツの理解を様々な面から支援することができるようになったと考えられる.さらに,対象となる集合知の種類は限られてはいるが,集合知の知識を活かしてウェブページ上の知識発見を行い,得られたウェブ上の知識を活かして集合知を補完してゆくことが可能になった.これは,集合知と一般のウェブページに含まれる知識が有機的に循環していく基礎を形成したと考えられ,これによって集合知の発展のみならず,般のウェブページのコンテンツ発展にも寄与していくことが期待される.
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Research Products
(8 results)