2012 Fiscal Year Annual Research Report
時空間的制約による誤り検出・訂正を備えた時系列3次元形状・多視点領域の同時推定
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23700204
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
延原 章平 京都大学, 情報学研究科, 講師 (00423020)
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Keywords | 多視点映像処理 / 3次元形状・運動復元 |
Research Abstract |
本研究では,時間的・空間的な無矛盾性を活用した3次元形状・運動復元アルゴリズムとして,具体的に複雑な背景を持った実環境下における3次元計測に取り組み,従来では困難であった形状復元を実現することができた(下記[1]). また本研究は将来の全周立体映像メディアの実現をその目的としていたが,上記の実環境下における3次元計測から発展させて,そのような実環境下における自由視点映像生成アルゴリズムについても開発した.これは「映像生成視点」という概念を形状復元のレベルで導入し,「ターゲットとなる映像生成視点に特化して復元を最適化する」というアイデアによってより高品質な映像生成を実現したものである(下記[2]).すなわち従来の「視点非依存」な3次元復元では,どの視点から映像を生成しても矛盾が少なくなるように大域最適化問題としての定式化を行っていたが,本アルゴリズムでは映像生成視点のみに範囲を限定した局所最適化問題として定式化する点に新規性がある.またこの弊害として考えられる「時間的連続性の欠如」,すなわち逐次的に局所最適化を繰り返すことによる復元結果間の連続性の欠落,という問題に対しても,運動情報を考慮することによって解決するアルゴリズムを考案した. 以上により,本課題を通じて時間的・空間的な無矛盾性に基づいた3次元形状・運動復元アルゴリズムの開発と,それを発展させた視点依存形状最適化による高精細自由視点映像生成アルゴリズムの開発を達成した. [1] 延原章平,松山隆司,ウ小軍,松浦宣彦:多視点画像を用いた複雑環境下における3次元形状・対象領域の同時推定,第14回画像の認識・理解シンポジウム, 2011.7. [2] 高井勇志, 延原章平, 田辺太一, 松山隆司, ウ小軍:視点依存形状最適化による高精細自由視点画像生成, 第15回画像の認識・理解シンポジウム, 2012.8.
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Research Products
(1 results)