2013 Fiscal Year Research-status Report
移動ロボットによる軽量・精密なリアルタイム圧縮地図生成
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23700229
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
田中 完爾 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30325899)
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Keywords | 移動ロボット / ロボットビジョン / 地図生成 / SLAM / 自己位置推定 / 辞書式圧縮 / 共通物体発見 |
Research Abstract |
本年度は、下記の(1)(2)の研究開発に取り組んだ。 (1)マップマッチングSLAM ロボットがレーザレンジファインダを用いて作成した2次元屋内地図など、大規模な点群地図をマップマッチングするための、スケーラブルなSLAMシステムを開発した。今年度は、頑健な複数仮説に基づくSLAMシステムを実装した。本システムは、地図について、複数通りの仮説を生成・保持し、各時刻のセンサデータをもとに、各仮説の確からしさを更新していく。確率的推論手法である、パーティクルフィルタを用いて、仮説の確からしさを評価し、仮説群から地図の尤度を得る。現在、このマップマッチングSLAMを、本研究課題の圧縮SLAMシステムに統合することを計画し、準備を進めている。 (2)ビジュアルSLAM 本研究課題の圧縮SLAMが、異種センサに対して有効であるかどうかを検証するために、これまで使用してきたレーザレンジファインダではなく、視覚センサを用いる圧縮SLAMシステムを開発した。本システムは、ロボットの視野画像列を地図として生成・利用する。この新規のシステムにおいて、圧縮SLAMを実行するために、新たに、視野画像に適した繰返しパタン発見技術を開発した。さらに、繰返しパタン発見技術を、動的なデータセットに適用し、本システムが頑健性の観点からも、有効であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の目的であった圧縮SLAMシステムの開発は、計画通り完了した。 本システムの有効性を、多様な条件下で確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、本システムの有効性を実証実験において検証するために、屋外・屋内の長期ナビゲーションにおいて運用することを計画している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、本システムの有効性を実証実験において検証するために、屋外・屋内の長期ナビゲーションにおいて運用することを計画している。 移動ロボットを用いて、屋外・屋内の長期ナビゲーションを実施し、実験データを取得し、多様な環境における手法の有効性を検証する。この実験のための補助者の雇用、および、成果発表のために、当該助成金を使用することを計画している。
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Research Products
(8 results)