2013 Fiscal Year Annual Research Report
データ解析システムにおけるビジュアルプログラミング環境の研究と開発
Project/Area Number |
23700340
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
藤原 丈史 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (60348456)
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Keywords | 統計解析システム / 統計解析言語 / GUI / UML / XMI |
Research Abstract |
本研究は,直感的な操作を用いたビジュアルプログラミング環境をデータ解析システムに適用することで,従来は専門的な知識や経験が必要とされる統計解析を,より身近で一般的に活用できるようにし,これによりさらなる統計学の発展を目指すものである.統計解析システムの多くは文字ベースで操作,処理するものが多く,実際の利用にはそれなりの知識と経験が必要となる.現在のコンピュータシステムは一般的に GUI (Graphical User Interface) が主流となり,コンピュータおよび統計学の初心者にはこの GUI を利用したビジュアルプログラミングが効果的といえる. 本年度は,昨年度に行った設計の見直しをさらに進め,実際にその設計に従いシステム実装を行った.具体的な設計の見直しは,ベースとなるシステムを統計解析システム Jasp から,オープンソースの統計解析システムである R に変更した.R は現在においてさまざまな分野で世界的に広く利用されているフリーのソフトウェアであり,この R をベースシステムとして採用することで,より実用的なシステムとなったといえる.また,ビジュアルプログラミングとしての統計処理の GUI の記述は,UML (Unified Modeling Language) を採用し,また,内部言語として XMI (XML Metadata Interchange) を用いているため,他の統計解析システムや異なる別分野のシステムとの相互利用の拡張性も実現している. 実際の研究成果としては,途中での大きな設計変更があり,システム構築に膨大な時間がとられることになり,当初の研究期間としての研究結果のとりまとめ,および公表についての対応ができていない.今後は実用上の検証と更新をしつつ,並行で本研究の成果の公表を学会発表および学会論文の投稿などの形で行っていく予定である.
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