2012 Fiscal Year Annual Research Report
口周辺の機能を利用した二次元同時アナログ入力インターフェースの提案と評価
Project/Area Number |
23700666
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
池田 毅 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50448403)
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Keywords | ヒューマンインターフェース / 電動車いす / コントローラ |
Research Abstract |
前年度には口周辺の機能を利用した口部入力インターフェースを開発し,福祉機器利用のアプリケーションの一つとして電動車いすの操縦用コントローラを提案した.その基本的な設計には一人の被験者による応答試験などを行い,コントローラを構築してきた.本年度はこのコントローラの汎用性,有用性について検討を行うために,開発者と開発者を除く被験者数名による,口部入力インターフェースを用いた電動車いすの操縦用コントローラの評価試験を行った.評価試験では,初めてこのインターフェースを利用する人には使い方を覚えてもらうために一時間程度のシミュレータを用いた訓練を行った.訓練後の評価試験では評価の環境として設定した,障がい者用トイレへの進入とその狭い空間内での切り替えしが行えることを確認できた.この評価試験の結果より,目標達成までの時間や切り替えし回数などに個人差がでるが,目標とする便器の横に設定した停車領域へ壁に衝突せずに到達できる操作性があることが確認できた. さらに,福祉機器への応用対象として,マニピュレータの操作を目的としたシミュレータの開発を行った.これは電動車いすの操作用シミュレータが基本的には二次元平面上の移動であったものを三次元空間での目標指定などが可能になるように拡張したものである.このシミュレータを用いて,口部入力インターフェースから得られる三つの信号を三次元空間にあてはめることでマニピュレータ操作用コントローラの設計を行った. この研究課題では,口腔内圧,口唇力,咬合力を信号として取り出す口部入力インターフェースを開発し,そのインターフェースの福祉機器への応用として電動車いすおよびロボットアーム操作用コントローラの設計と評価を行った.
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Research Products
(3 results)