2012 Fiscal Year Research-status Report
プロスポーツチームのスポンサーとファンの相互影響に関する研究
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23700727
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
辻 洋右 琉球大学, 観光産業科学部, 准教授 (80585224)
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Keywords | スポーツマーケティング / スポーツスポンサーシップ |
Research Abstract |
本研究の目的は、プロスポーツチームとスポンサーがファンに与える影響を分析することである。また同時に、スポンサーのベネフィット分析を多面的にも行なうことである。特に、ファンの地域アイデンティティ構築プロセスへの影響やファン目線でのスポンサーイメージを多面的に捉えて分析する。この調査の結果により、地域活性化や新しいナレッジの創出(安定したチーム経営、地域ビジネス)につながると思われる。 平成24年度は上記目的達成のためにアンケートによる観戦者調査や国内・国際学会にて研究発表、スポンサーへのインタビューを中心に行った。アンケート調査ではH23年度の予備調査をもとに質問項目を作成し、地元のプロスポーツチームの観戦者を対象にして行った。結果としては、アメリカで行われた地域アイデンティティ形成プロセスやチームアイデンティティ形成プロセスの先行研究とは違う結果につながり、その旨を国際学会にて発表をした。また、スポンサーシップの効果へのつながりを調査するため新たにアンケート調査を昨年の秋に地元プロチーム観戦者を対象に行った。この結果は現在分析中であり学会での発表も予定している。さらに、学会においては他の研究者との意見交換や情報収集を積極的に行い、スポンサーへのインタビューでは各企業が実感する効果などを聴取した。 なお、社会への発信としては、学会においての発表やプロスポーツチームのスポンサーに講演会を行い、また関係者へのスポンサーシップ効果レポートの提出を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は、当初の計画通り観戦者調査やスポンサー調査などを中心に行った。平成24年度には学会での発表も行い、社会への発信のため論文も作成中である。よって、現在までの達成度は概ね順調であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は最終年度となるため、最終報告書の作成に向けたアンケート調査と中間成果の学会発表や論文作成に備えたい。最終報告書は、プロスポーツチームにおけるファンとスポンサー企業との多面的関係性の分析結果、及び、スポンサーによるファンへの影響の分析結果をまとめる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は主に国内外の学会への出席・研究成果発表に使いたい。また、最新の研究が発表される海外の文献を購読するためにも使いたい。
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Research Products
(1 results)