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2013 Fiscal Year Annual Research Report

障害のあるトップアスリートにおける自己変容プロセスの因果モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 23700731
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

内田 若希  九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 講師 (30458111)

Keywordsスポーツドラマチック体験 / 自己概念
Research Abstract

事故や病気のために身体機能や身体の一部を喪失することは,生活上の急激な変化や様々な喪失感,社会的存在の変化をもたらす経験である.一方,スポーツ競技への参加過程において,試合での逆転劇,予想を覆す試合結果,重要な他者との出会い,厳しい訓練の克服などは,多くの選手が体験する出来事である.このような,練習や試合の中で体験される,人生の転機ともなるような心に残るエピソード,つまり「スポーツドラマチック体験 (橋本, 2005)」は,自己変容を促す環境や時間・人・行動といったダイナミックな関係性をもたらすとされる.
そこで本研究では,様々な障害のあるトップアスリートを対象に,「スポーツドラマチック体験」を軸にしてダイナミックな関係性を踏まえた変容プロセスを探っていくことを目指した.平成23年度から24年度においては,論文精読による要因の精査や調査項目の選定,および日本パラリンピック委員会を通じて,障害のあるトップアスリートを対象に大規模調査を実施した.データに関しては,中途身体障害および聴覚障害に大別し分析を行った.スポーツドラマチック体験に関する大規模調査はこれまでに例がなく,貴重な資料を得ることができたといえる.
質的研究に関しては,インタビューガイドの作成にとどまったが,最終年度は当該研究の柱となる自己心理学の世界的権威である西シドニー大学のDr. Herb Marshの下で研究を推進した.当初予定になかったthe Physical Self-Description Questionnaireの翻訳も行った.この尺度の翻訳・開発により,スポーツドラマチック体験の関連要因のひとつである身体的自己をより包括的に捉えることが可能になると推察される.また,Dr. Marshより国際的視点からの意見や英語論文執筆における助言を得た.3年間を通して,関連する国内学会での研究発表や国際誌への研究論文の投稿を行い,研究領域への成果の還元にもつとめた.

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 今日の体育・スポーツ; ロンドンパラリンピックが提起したものとは?2013

    • Author(s)
      内田若希
    • Journal Title

      体育・スポーツ教育研究

      Volume: 14 Pages: 43-44

  • [Presentation] スポーツドラマチック体験尺度における 因子分析モデルの適合性の検証2014

    • Author(s)
      與田匠・内田若希
    • Organizer
      九州スポーツ心理学会第27回大会
    • Place of Presentation
      福岡市
    • Year and Date
      20140308-20140309
  • [Book] ステップアップ高校スポーツ(障がい者スポーツ)2013

    • Author(s)
      内田若希
    • Total Pages
      384
    • Publisher
      大修館書店

URL: 

Published: 2015-05-28  

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