2011 Fiscal Year Research-status Report
打撃能力と動体視力向上のためのトレーニングに関する研究‐球速・球種に着目して‐
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23700739
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
河村 剛光 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (70365568)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 野球 / 打撃能力 / 球速 / 球種 / 動体視力 / トレーニング |
Research Abstract |
スポーツのトレーニング・練習には科学的根拠のある方法が重要となるが、野球等の打撃を対象とした研究例は少ない。近年、スポーツにおける視覚の重要性が指摘されており、「眼」や「見る」という観点からの効率的なトレーニング方法を明らかにすることは、野球等の打撃を行うスポーツにおいて価値ある研究課題と言える。本研究では、打席においてボールを見るというトレーニング方法が打撃能力や動体視力に及ぼす効果を明らかにすることを目的とし、当該年度では、時速100kmの直球を用いたトレーニング実験を実施した。 今年度に実施した実験の被験者として、野球経験がない~少ない者の16名が参加した。被験者を時速100kmのボール(直球)を週3回4週間、打撃練習する群と、見るトレーニングを行う群に分けた。トレーニングの前後には、打撃能力の評価を行うテストと、各種視機能測定を実施した。打撃能力テストは、直球:時速100km、直球:時速115km、変化球:カーブボール:時速100kmとした。視機能測定は、動体視力、距離感を測定する深視力、眼で見た視標に対して素早く正確に反応できる能力である眼と手の協応動作等のスポーツにおいて重要となる視機能を中心に行った。また、本実験は、比較的危険性の低い軟式野球ボールを使用して行い、安全に効率的に研究が行えるようピッチングマシーンを活用して実施した。 分析の結果、どちらの群においても打撃能力は向上する傾向にあった。特に、実際に打撃を行う群は、各球速・球種条件において有意に打撃能力が向上していた。また、視機能に関しては、ボールを見る群の動体視力はトレーニング前に比べて有意に改善されていた。次年度以降の研究結果も踏まえて、引き続き分析を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画した通りに実験を計画、実施し、データを取得した。分析に関しては、わずかに予定よりは遅れてはいるが、次年度以降のデータも含めて分析する必要があるため、おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度については、トレーニング実施時に用いる球速を時速15km上げて、研究を行う。当初の計画通りに研究を遂行する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の計画通り、実験用のボール等の消耗品、成果発表のための旅費、データ入力・分析等の謝金、被験者への謝金として、研究費を使用する予定である。
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