柔道の審判員の投技評価における位置に関する研究

2011 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 23700755
• Research Institution: Meiji University of Integrative Medicine
• Principal Investigator: 林 弘典 明治国際医療大学, 保健医療学部, 准教授 (30352941)
• Project Period (FY): 2011-04-28 – 2013-03-31
• Keywords: 柔道 / 審判 / 位置 / 投技評価 / 異見

Research Abstract

平成23年度はデータの収集（試合撮影）と分析を行った．データの収集について，科学研究費の交付が本学から研究代表者へ通知されたのが5月であったために，4月に予定していた大会の試合を撮影できなかった．そのため2011年11月12日・13日に開催される講道館杯全日本柔道体重別選手権大会を撮影することとした．4～6月までに実験補助者（撮影者3名）の人選や宿泊の手配を行った．7～11月までに撮影機材（ビデオカメラ7台，リモコン三脚7脚，予備バッテリー14個，充電器4個，カメラバッグ7個，メモリーカード7個）について検討して購入を行った．また，謝金や記入書類を準備した．不足する機材は個人研究費を用いて購入した．撮影日前日の11月11日にホテルに入り，打合せ会議（撮影機材のチェック，撮影方法と撮影場所の確認）を行った．また，撮影日当日（11月12日・13日）の朝にも打合せ会議（撮影方法と撮影場所の最終確認）を行った．さらに，撮影後（11月12日のみ），ホテルに戻って打合せ会議（明日の撮影準備，撮影方法の改善点）を行った．12～3月までに撮影した試合の分析を行った．撮影した試合数は461，投技評価数は420，異見発生数は67であった．また，異見が発生したものは，三角形の内側で31個、三角形の外側で36個あった．異見が発生しなかったものは，三角形の内側で172個，三角形の外側で181個あった．

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究実績の概要で述べているように，全体的な分析（集計作業）は完了したが，学会発表や原著論文としてデータを用いるには，全試合映像を再度確認しながら詳細な分析が必要になるからである．

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は，8月22日・23日・24日に東海大学（神奈川県）で開催される第63回日本体育学会と9月6日・7日に東京農工大学（東京都）で開催される第45回日本武道学会に参加し，研究成果を発表する．また，体育学研究あるいは武道学研究の原著論文として投稿する．さらに，一般の方でも理解しやすい内容や表現にして柔道（講道館発行），近代柔道（ベースボールマガジン社発行），柔道科学研究（全日本柔道連盟発行），本学のホームページに掲載する．詳細については以下に記す．4～6月までに，日本体育学会への一般研究発表申込みの〆切である5月7日までに大会予稿輯原稿を完成させて申込みを行う．また，日本武道学会への演題登録申込み〆切である5月20日までに申込みを行い，大会抄録の〆切である6月30日までに完成させて申込みを行う．7～8月までに学会発表で用いるスライドや原稿を完成させる．学会発表における指摘点等を検討して9～12月までに体育学研究あるいは武道学研究の原著論文として投稿する．1～3月までに柔道（講道館発行），近代柔道（ベースボールマガジン社発行），柔道科学研究（全日本柔道連盟発行），本学のホームページに掲載する．

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成24年度は，8月22日・23日・24日に東海大学（神奈川県）で開催される第63回日本体育学会と9月6日・7日に東京農工大学（東京都）で開催される第45回日本武道学会に参加し，研究成果を発表するために必要な年会費，大会参加費，旅費に研究費を使用する予定である．また，柔道のルールブックや剣道のルールブック等の必要な資料を購入するために研究費を使用する予定である．さらに，論文投稿にあたり日本語抄録の英訳を業者（FORTE）に依頼するために研究費を使用する予定である．論文掲載が決定した時点で図のカラー印刷費や別刷り代に研究費を使用する予定である．