2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700755
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Research Institution | 明治国際医療大学 |
Principal Investigator |
林 弘典 明治国際医療大学, 保健医療学部, 教授 (30352941)
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Keywords | 柔道 / 審判 / 位置 / 投技の評価 / 異見 |
Research Abstract |
2011年11月に撮影した試合映像を2012年4月に再集計・再分析を行った。そして、2012年8月24日に東海大学(湘南キャパス)で開催された日本体育学会第63回大会において、「柔道の審判員の投技評価における位置に関する研究」という演題で口頭発表を行った。また、2012年9月6日に東京農工大学(小金井キャンパス)で開催された日本武道学会第45回大会において、「柔道の審判員の投技評価における位置について」という演題で口頭発表を行った。なお、本研究期間内に遂行できなかった学会誌(原著論文)への投稿や一般公開(柔道関係の雑誌への投稿など)を個人研究費において2013年度に実施する予定である。 本研究は、柔道の試合において審判員が実際にどのような位置で投技評価を行っているかを初めて検証したことに意義がある。主審と副審2名を線で結んだ三角形の内側と外側で行われた投技評価数(内側204個、外側215個)や異見発生数(内側33個、外側34個)に差がなく、主審によって副審の視界が遮られている場面が発生していることが明らかになった。このことから、副審も主審と同様に移動して投技評価を行うことが望ましいことを提言できたことは重要である。 現在、国際柔道連盟によって試合場内で主審が投技評価を行い、副審1人と審判委員1人が試合場外から主審の審判をチェックするという1人制審判が試験的に導入されている。2014年には国内外において3人制審判から1人制審判へ移行されることがほぼ確実となっている。1人制審判においても、副審や審判委員がビデオカメラで撮影した映像をチェックし、投技評価に介入することが予想される。どのような投技の状況で投技評価に介入して異見が発生しているかを検証することが必要である。
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Research Products
(2 results)