2013 Fiscal Year Annual Research Report
東アフリカ中長距離選手の圧倒的な走りの強さの秘訣に神経・筋腱機能から迫る
Project/Area Number |
23700756
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
石川 昌紀 大阪体育大学, 体育学部, 准教授 (20513881)
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Keywords | ケニア / 東アフリカ / エチオピア / 国際研究者交流 / 弾性エネルギー / アキレス腱 / 陸上競技 / ランニングエコノミー |
Research Abstract |
これまで多くの研究者が東アフリカ中・長距離陸上競技選手の強さに着目し,生理的指標から競技力に関係する要因について調査してきた.しかしながら,決定的な要因について明らかにされていない.本研究は,東アフリカ中・長距離陸上競技選手の走り方に着目し,彼らのランニングスタイルを可能にする筋腱の形態的特徴,さらに彼らの効率的な走行を可能にする筋腱の機能特性を明らかにすることを目的とした.彼らのランニングやジャンプ運動中の下肢筋腱動態とそれらをコントロールしている筋活動を現地に赴き測定し,東アフリカ中・長距離陸上競技選手の強さの秘密について調査した.本年度も,昨年度までに測定してきた東アフリカ人陸上競技選手の比較対象である日本人の中・長距離陸上競技選手の測定を中心に実施してきた.また,日本国内に在住している東アフリカ人選手にも協力を仰ぎ,測定データのサンプルを増やしてきた. 本研究プロジェクトの結果,東アフリカ人選手の高いランニング効率は,彼ら特有の下肢の形態に関係していることが明らかとなった.彼らの形態的特徴を生かした少ない筋活動での走行がキーになる可能性がある.これらのデータは,今年度,国際誌に2本掲載された.また,1本国際誌に採択され印刷中で,1本は現在査読中にある.この研究プロジェクトに関する講演,シンポジウムも2013年度は4回行なった.今後は,本研究成果を現場の選手のトレーニングや指導に活かせる方法について発展させていきたい.
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Muscle-tendon interaction and EMG profiles of world class endurance runners during hopping.2013
Author(s)
Sano K, Ishikawa M, Nobue A, Danno Y, Akiyama M, Oda T, Ito A, Hoffrén M, Nicol C, Locatelli E, Komi PV.
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Journal Title
Eur J Appl Physiol.
Volume: 113
Pages: 1395-1403
DOI
Peer Reviewed
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