2012 Fiscal Year Research-status Report
日本のファッションの海外発信性に関する研究―定点観測による実証研究を基にして
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23700874
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Research Institution | Kyoritsu Women's Junior College |
Principal Investigator |
渡辺 明日香 共立女子短期大学, 生活科学科, 准教授 (60352746)
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Keywords | ファッション / クールジャパン |
Research Abstract |
本研究の目的は、ストリートファッション定点観測の調査・分析をふまえて、日本のファッションの特異性と海外発信可能性について検証を行うことにある。 本年度は産休および育児休業の取得に伴い計画通りの研究を遂行することはできなかったものの、以下の研究を行った。 第一に、日本のファッションに関する国内外の文献研究および、サブカルチャー研究の再検討を行った。これらの結果をコンテンツ文化史学会、ならびに立教アメリカ研究所での報告をもって公表した。 第二に、定点観測調査・実地撮影では、昨年度に続き、原宿・渋谷・銀座・代官山の各エリアの定点観測および、被写体の撮影(1地点あたり150枚程度)の調査・研究を遂行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産休および育児休業の取得に伴い、写真の整理・選別作業、ならびにデータベース作成にふさわしい、検索項目等の検討を進めることができなかったため、H25年度に当該作業を迅速に行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度には、以下の4項目の研究を進展させる予定である。 1.1970年代~2010年代までの写真のスキャナ入力ならびに分析 これまでに選択した写真2,000点に加え、新たに抽出予定の2,000点と合わせた4,000点の写真をスキャナ入力した上で、エリア別、月別に分類を行い、被写体のアイテム、色彩、コーディネート、スタイル、ヘアや小物等について集計し、ストリートファッションの実態調査を行う。 2.定点観測調査と撮影およびファッション・イベント等の現地調査 定点観測調査の継続実施に加え、ファッション・イベントの実証的な研究を行う。東京ガールズコレクション、コスプレサミットほか、ファッション雑誌や専門店主催のイベント等を調査し、概要を把握する。 3.論文・報文の執筆 平成23年度に実施した日本のファッションに関する評価に関する研究の論点を整理し、ストリートファッションの定点観測による分析をふまえた上で、サブカルチャーとしてのストリートファッションの受容について、学会等への論文執筆・投稿を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、以下の研究費の使用計画を予定している。 1.物品費 文献資料、定点観測用の実費 2.旅費 現地調査として、東京ガールズコレクション(9月開催)、名古屋コスプレサミット(8月)での現地調査を行ない、実態の把握を行うための交通費 3.人件費・謝金 写真の選別作業とスキャナ入力を予定しており、作業には学生アルバイトの起用を計画しているため、その謝金を充当する。
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Research Products
(4 results)