2015 Fiscal Year Annual Research Report
日本のファッションの海外発信性に関する研究―定点観測による実証研究を基にして
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23700874
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Research Institution | Kyoritsu Women's Junior College |
Principal Investigator |
渡辺 明日香 共立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (60352746)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | ストリートファッション / ファッション / サブカルチャー / 都市 / クールジャパン |
Outline of Annual Research Achievements |
【本研究の目的】ストリートファッション定点観測の調査・分析を基軸とし、日本のファッションの特異性と海外発信可能性について検証を行うことを主眼とした。 【最終年度に実施した研究成果】1.月1回の定点観測調査(原宿・渋谷・銀座・代官山)とストリートファッション写真の集積 2.日本のストリートファッションにおける史的研究 内外の文献研究を行い、紀要論文2本、事典の分担執筆1件、講演2件、日本の文化を海外に紹介するウェブサイトへの寄稿2本を公表した。なお、研究期間内の完成は叶わなかったが、単著『東京ファッションクロニクル』(2016年10月刊行予定)、分担執筆『ファッションを社会学する』第8章「ストリート・ファッション(都市とファッション)』(2016年度内刊行予定)の執筆を進めており、本研究の成果を公開する予定である。 【研究期間全体を通じて実施した研究成果】定点観測の写真資料の集積、写真の整理およびデジタルデータ化、ストリートファッションの史的研究を遂行し、わが国における戦後から現在に至るファッションの概念変化とメカニズムの変容の究明を進展させることができた。これらの成果は、学位論文1報、共著2冊、分担執筆1冊、紀要論文7本、学会・研究会発表7件という形で公表した。研究期間中、産休育休取得に伴う補助事業期間延長の承認が得られたことは、育休明けの研究計画ならびに、研究そのものへのモチベーションを保つために、大変ありがたいことであった。 【今後の研究の展開について】本研究で得られた成果をもとに、1.ファッション検索に適したデジタルアーカイブの開発と運用を行い、現代ファッションにおける数量的な分析を行うためのデータ基盤の構築 2.周期説に関する定性的な知見をふまえながら、アイテム、丈やシルエット、色、スタイルの観点から定量的解析を行うことによる、服装における変動周期の数量的な分析 について、解明したいと考えている。
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Research Products
(6 results)