2011 Fiscal Year Research-status Report
多声的な授業を構想する力を育成するテーブルトップ授業シミュレーションの開発と評価
Project/Area Number |
23700985
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
望月 俊男 専修大学, ネットワーク情報学部, 講師 (50379468)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 教師教育 / ゲーミング・シミュレーション / 協調学習 / ユーザインターフェース / 教育工学 |
Research Abstract |
本研究では,教師教育において,子どもたちの多様な考え(多声)を引き出しながら探究的に進める「多声的授業」の構想力を育成するために,(a)Tabletop Computingの技術を応用して,机上授業を発展させた参加型授業シミュレーション支援システムを構築し,その効果を検証するとともに,(b) Tabletop上で記録した机上授業と当初授業案をもとに,授業計画の省察・改善を協同で検討する学習環境を開発し,実践的に評価する.TabletopのようなAR技術を活用することで,教育実習生を授業シミュレーションに真摯に没入させ,その過程でよりリアルな「多声」を共有することで,「多声的授業」の構想力を着実に高める. 平成23年度は、本システムの予備的検討の為ラピッドプロトタイピングにより、テーブルトップでの机上授業がどのように展開し、それが教育実習生が演じる「声」や振る舞いにどのような影響を与えうるかについて実験的検討を行い、その成果を国際会議CSCL2011や日本教育工学会全国大会において発表し、討論を行った。その上でシステムの使用を作成し、開発を行っているところである。また、平成23年度に実施した授業でベースラインとなり得るデータを取得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システム開発途中にさまざまな困難が伴った為、開発が途中になっているため。ただし、十分遅れを取り戻せるレベルで進行している。また、ラピッドプロトタイピングによる実験を先行して実施したことから、予想される効果について確認をすることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
システム開発が途上となっているため、残金についてはその推進に充当する。 システム開発をさらに推進するため、技術的助言をいただいている神戸大学の佐々木博史助教(ARやVRによる情報科学的研究を専門とする)との交流を深め、適宜地理的な移動を行いながらシステムを完成させ、すみやかに実験・実践研究に充当できるようにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
システム開発のための謝金、および実験・実践のための機材準備(主にカメラ付きのタブレットPC)、および成果公表の為の費用として充当する。
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Research Products
(8 results)