2012 Fiscal Year Annual Research Report
多声的な授業を構想する力を育成するテーブルトップ授業シミュレーションの開発と評価
Project/Area Number |
23700985
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
望月 俊男 専修大学, ネットワーク情報学部, 講師 (50379468)
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Keywords | 教師教育 / ゲーミング・シミュレーション / 協調学習 / ユーザインタフェース / 教育工学 / 人形劇 / 多声性 |
Research Abstract |
本研究では,教師教育において,子どもたちの多様な考え(多声)を引き出しながら探究的に進める「多声的授業」の構想力を育成するために,(a)Tabletop Computingの技術を応用して,机上授業を発展させた参加型授業シミュレーション支援システムを構築し,その効果を検証するとともに,(b) Tabletop上で記録した机上授業と当初授業案をもとに,授業計画の省察・改善を協同で検討する学習環境を開発し,実践的に評価する.TabletopのようなAR技術を活用することで,教育実習生を授業シミュレーションに真摯に没入させ,その過程でよりリアルな「多声」を共有することで,「多声的授業」の構想力を着実に高めることにある. 平成24年度は、平成23年度から継続してシステム開発を行い、タンジブル型ロールプレイ支援システムえでゅーすぼーどを開発した。このβバージョンを使った予備実験を行い、評価を行ったところ、参加者が多様な子どもたちの姿を真摯に演技することができており、子どもたちのリアルな姿を再現しやすかったとの評価を得た。また、えでゅーすぼーどに実装した振り返り機能の効果についても、ロールプレイの細かな内容について指摘ができるため、活かしやすいとの評価を得た。この開発物については日本教育工学会第28回全国大会と、国際会議SITE2013で発表した。現在ICCE2013等の会議への投稿を準備している。 また、前年度から継続して理論的検討を行ったものをまとめ、国際会議CSCL2013で発表するとともに(採択済みであり、2013年6月発表予定)、日本教育工学会論文誌に論文を投稿して審査中である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Puppetry as a Catalyst in Role-Play: A Device to Facilitate Gaining New Insights into the Perspectives of Others2013
Author(s)
Mochizuki, T., Sasaki, H., Wakimoto, T., Hirayama, R., Kubota, Y. & Suzuki, H.
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Journal Title
Proceedings of the 10th International Conference on Computer Supported Collaborative Learning
Volume: Volume 1
Pages: 印刷中
Peer Reviewed
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