2012 Fiscal Year Annual Research Report
新たな氷床コアガス分析手法による過去2000年の高精度グリーンランド気温変動復元
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23710020
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
小端 拓郎 国立極地研究所, 研究教育系, 特任研究員 (00527129)
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Keywords | 気候変動 / グリーンランド / 完新世 / 氷床コア / 同位体 / 空気 / 温暖化 / フィルン圧密モデル |
Research Abstract |
1.NGRIPコアの分析を、過去1000年間の分析を終了した。スクリプス海洋研究所で分析を行ったGISP2コアのデータとほぼ同様な分析精度が得られた。その結果、グリーンランドサミット(GISP2)における過去1000年の気温変動と似た変動がNGRIPにおいても起こったことが分かった。 2.太陽活動の変動が、過去800年にわたって北大西洋の大気海洋循環の変動を起こし、グリーンランドの気温は、北半球傾向からずれることを発見し欧州地球物理学連合の学会誌Climate of the Pastに論文が掲載された。 3.過去4000年のグリーンランドの気温変動が、火山活動、太陽活動、地球軌道の変動、温室効果ガスの変動によって部分的に説明できることを解明し論文を執筆した。この論文は、欧州地球物理学連合の学会誌Climate of the Pastに査読中である。
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