2013 Fiscal Year Annual Research Report
都市内運河における市民主体型水質改善システム構築に関する研究
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23710059
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山中 亮一 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (50361879)
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Keywords | 水質改善 / 尼崎運河 / 生物浄化 / 水質汚濁 / 水質浄化活動 / 環境学習 / 波及効果 |
Research Abstract |
最終年度は、本研究の最終目的のひとつである、尼崎運河水質浄化施設を構成する3種の生物浄化技術を組み合わせた際の浄化能の定量化を重点的に行い、定量化することができた。特に付着性二枚貝による懸濁物除去水槽については、モデル式の構築を含む詳細な検討を行い学術論文として発表した。また、付着性二枚貝の摂餌機能を制限する要因とその数理的な表現に関係する生態的現象を精査し、国際会議で発表した。本浄化施設は竣工から1年が経過し、設計時に行った実証実験で発現した浄化機能とは異なる状況が認められた。特に、栄養回収水路での藻類の発育状況に違いがみられたため、今年度は研究計画にこの解明を加え、藻類の生態に関係するすべての環境要因を精査し、原因を特定した。具体的には、運河側の赤潮発生にともなう溶存態栄養塩の低下、猛暑にともなう底層水質の悪化、とくにアンモニア態窒素の上昇による量子収率の低下であった。また、自然状態で経過観察をした人工干潟は、水深によって出現生物が異なったが、その生態系評価により有機物が干潟に堆積し続ける系であることが明らかとなったため、有機物堆積した砂を陸域で活用する方法を提案し、実験で実現性を確かめた。本研究では地域での水質浄化活動の主体性を高めることを研究課題のひとつとしており、そのひとつの手段として、小学生向けの学習会を通じ、児童から親世代への環境意識の波及性を検討した。その結果、児童から環境学習会の話を聞いた保護者の4割が、浄化活動への意識が向上し、クロス集計により尼崎運河に悪い印象をもともと持っていなかった人にこのような変化が生じやすいことが示された。また、尼崎運河に関する情報源として、主として全戸配布の市の広報が挙げられており、行政からの情報発信が有効であることが分かった。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] 尼崎運河での優占二枚貝を活用した水中懸濁物除去手法の開発2013
Author(s)
山中良一,上月康則,桶川博教,沓掛安宏,一色圭佑,山中健太郎,島巡露澪,中西敬,川井浩史,石垣衛,上嶋英機,今中治夫
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Journal Title
土木学会論文集B2(海岸工学)
Volume: Vol.69, No.2
Pages: 1086-1090
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Purification Effect of a New Plant in Amagasaki Canal2013
Author(s)
Ryoichi Yamanaka, Yasunori Kozuki, Okegawa Hironori, Kutsukake Yasuhiro, Shimameguri Romio, Yamanaka Kentaro, Isshiki Keisuke, Takashi Nakanishi, Kawai Hiroshi, Mamoru Ishigaki, Hideki Ueshima and Tsukahara Atsushi
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Journal Title
Proceedings of the Global Congress on ICM: Lessons Learned to Address New Challenges (Proceedings of EMECS10 - MEDCOAST 2013 Joint conference),
Volume: Vol.2
Pages: 1014-1021
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[Journal Article] 尼崎運河に新設した人工干潟の底質変動要因2013
Author(s)
一色 圭佑, 山中 亮一, 上月 康則, 沓掛 安宏, 島巡 蕗澪, 桶川 博教, 山中 健太郎, 上嶋 英機, 川井 浩史, 石垣 衛, 中西 敬, 今中 治夫
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Journal Title
日本沿岸域学会研究討論会2013講演概要集
Volume: 26
Pages: -
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[Presentation] 尼崎運河での優占二枚貝を活用した水中懸濁物除去手法の開発2013
Author(s)
山中 亮一, 上月 康則, 桶川 博教, 沓掛 安宏, 一色 圭佑, 山中 健太郎, 島巡 露澪, 中西 敬, 川井 浩史, 石垣 衛, 上嶋 英機, 今中 治夫
Organizer
海岸工学講演会
Place of Presentation
九州大学(福岡県福岡市)
Year and Date
20131113-20131115
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[Presentation] Purification Effect of a New Plant in Amagasaki Canal2013
Author(s)
Ryoichi Yamanaka, Yasunori Kozuki, Okegawa Hironori, Kutsukake Yasuhiro, Shimameguri Romio, Yamanaka Kentaro, Isshiki Keisuke, Takashi Nakanishi, Kawai Hiroshi, Mamoru Ishigaki, Hideki Ueshima and Tsukahara Atsushi
Organizer
EMECS10 - MEDCOAST 2013 Joint conference
Place of Presentation
Grand Yazici Club Hotel(Turkey,Marmaris)
Year and Date
20131030-20131103
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[Presentation] 尼崎運河に新設した人工干潟の底質変動要因2013
Author(s)
一色 圭佑, 山中 亮一, 上月 康則, 沓掛 安宏, 島巡 蕗澪, 桶川 博教, 山中 健太郎, 上嶋 英機, 川井 浩史, 石垣 衛, 中西 敬, 今中 治夫
Organizer
日本沿岸域学会研究討論会
Place of Presentation
大阪市立大学(大阪府大阪市)
Year and Date
20130719-20130719
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