2013 Fiscal Year Annual Research Report
電気自動車の社会的普及に向けたEVステーションの整備・運用方策に関する数理的研究
Project/Area Number |
23710183
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
本間 裕大 早稲田大学, 高等研究所, 助教 (40514055)
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Keywords | 社会システム / 電気自動車 / 支援ステーション / 整備方策 / 運用方策 |
Research Abstract |
最終年度も,引き続き次世代自動車のための支援インフラネットワークにおける経路選択行動の解析を中心に進めた.具体的には,複数回給電を考慮した2次元平面上における電気自動車の経路選択行動に着目し,日本全国における旅客純流動ならびに給電ステーション配置を所与とし,全国詳細道路ネットワーク上における経路選択行動を,詳細に推定した.当該分析は,現在2000ヶ所以上あるEV給電ステーションへの精密なる需要予測を可能にするのみならず,各ステーションで必要な急速充電スタンド数の導出も可能とする.加えて,給電ステーションにおける到着台数と必要スタンド数の相互連関構造に着目し,その均衡状態を導出するための均衡配分モデルも合わせて提案し,その基本的性質について,議論した. また,EVステーション・急速充電器の最適「配置」に関する実証分析として,関東地方における数値実験も行った.茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の1都6県を対象地域とし,また,そこに実在し住所情報が取得できたガソリンスタンドを設置候補地点とした.上述のEV詳細トリップ推定モデルを用い,利用者の多いガソリンスタンドから,逐次的にEV急速充電器を配置していくことによって,最適配置結果を得た. 本研究は,EVの市場の将来的普及という中長期的な社会システムの変化に対する数理モデルを対象とするため,その研究観点は多岐に及ぶものと考える.継続的な研究を行っていく所存である.
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Research Products
(3 results)