2013 Fiscal Year Research-status Report
超越論的語用論における「道徳的規範」の究極的根拠付けに関する研究
Project/Area Number |
23720014
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
久高 將晃 琉球大学, 法文学部, 准教授 (80398304)
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Keywords | 国際研究者交流(ドイツ) |
Research Abstract |
本「研究の目的」は、超越論的語用論の「道徳的規範」の究極的根拠付けの妥当性を検討することで、その哲学的射程を明らかにすることである。 この目的のために、今年度(平成25年度)では、「研究実施計画」に従い、第一に、超越論的語用論による道徳的規範の根拠付けに対する批判、すなわち「自然主義的誤謬」、「知性(主知)主義的誤謬」、更に「超越論主義的誤謬」を読解し、特に「自然主義的誤謬」と「超越論主義的誤謬」を批判的に考察した。そして、これらの成果の一部(三つの誤謬の読解)を、「研究ノート:超越論的語用論による道徳的規範の究極的根拠付けにおける三つの誤謬」(『人間科学』(琉球大学法文学部人間科学科紀要)、第31号)として、公表した。 第二に、批判的社会理論研究会に参加し、更に、ドイツよりW.クールマン博士を招へいし、琉球大学にて「超越論的語用論研究会」を開催し、研究発表を行い、国内外の研究者と本研究テーマ(超越論的語用論における「道徳的規範」の究極的根拠付け)に関して意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で記したように、今年度(平成25年度)は「研究の目的」を達成するために、「研究実施計画」に従い、第一に、超越論的語用論による道徳的規範の究極的根拠付けに対する三つの批判を読解し、その成果を紀要に公表した。更に、昨年度(平成24年度)の「今後の推進方策」に記したように、「自然主義的誤謬」と「超越論主義的誤謬」という批判を批判的に考察し、その成果を「超越論的語用論研究会」にて発表した。 第二に、批判的社会理論研究会に参加し、特に、昨年度(平成24年度)の「今後の推進方策」に記したように、ドイツの研究者(W.クールマン博士)を招へいし、「超越論的語用論研究会」を開催し、「ドイツの研究者との意見交換」を行った。以上の研究の進捗状況から、ほぼ「研究実施計画」通りに、研究が順調に進展していると、自己評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、第一に、今年度も批判的社会理論研究会に参加し、できる限り発表を行いたい。また、可能であれば、「超越論的語用論研究会」を開催し、研究課題に関して、総括的に意見交換を行いたい。 第二に、超越論的語用論による道徳的規範の究極的根拠付けに対する三つの主要な批判に関して、「自然主義的誤謬」と「超越論主義的誤謬」についてはほぼ検討を終えたので、その成果を公表し、もう一つの「知性(主知)主義的誤謬」については批判的に検討したい。 第三に、今年度(平成26年度)は最終年度なので、これまでの研究成果をまとめたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度(平成25年度)は、物品費を使用しなかったため、次年度使用額が生じた。 次年度(平成26年度)では、第一に、今年度と同様に、国内の研究者との交流・意見交換のために、旅費として研究費を使用する計画である。 第二に、研究文献やパソコン等の購入のために、物品費として研究費を使用する計画である。
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Research Products
(2 results)