2014 Fiscal Year Annual Research Report
超越論的語用論における「道徳的規範」の究極的根拠付けに関する研究
Project/Area Number |
23720014
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
久高 將晃 琉球大学, 法文学部, 准教授 (80398304)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 超越論的語用論 / 究極的根拠付け / K.-O. アーペル |
Outline of Annual Research Achievements |
本「研究の目的」は、超越論的語用論の「道徳的規範」の究極的根拠付けの妥当性を検討することで、その哲学的射程を明らかにすることである。 この目的のために、最終年度である平成26年度では、第一に、残された課題として、超越論的語用論による道徳的規範の根拠付けに対する批判である「主知主義的誤謬」を検討し、更に、道徳的規範の超越論的語用論的な論証を新たに考察した。そして、これらの成果の一部を「超越論的語用論による『道徳的規範』の究極的根拠付けは主知主義的誤謬を避けることができるのか?」(『人間科学』(琉球大学法文学部人間科学科紀要)、第32号)として公表した。 第二に、批判的社会理論研究会に2014年8月と2015年3月に参加し、8月の研究例会では発表を行い、更に、2014年11月にはドイツのグライフスヴァルトで開催された国際学会に参加し、国内外の研究者と本研究テーマ(超越論的語用論における「道徳的規範」の究極的根拠付け)に関して意見交換を行った。
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Research Products
(2 results)